おせち料理に欠かせない料理の一つに「こんにゃく」があります。
その中でも「手綱こんにゃく」は、その形から「目標達成」や「家族の絆」といった願いが込められた縁起物として親しまれています。
今回は、日本の伝統の味おせち料理に欠かせない「手綱こんにゃく」の由来と意味、飾り切りと簡単レシピ、煮しめと手綱こんにゃくの作り方のポイントをご紹介します。
おせち料理の縁起物!手綱こんにゃくの由来と意味とは?
手綱こんにゃくは、その名の通り、馬の手綱を模した形をしたおせち料理の定番です。
(由来)
手綱こんにゃくの由来については、諸説あります。
その中の一つとして、手綱こんにゃくは、武家社会の名残と言われています。
当時は、馬が移動手段や戦の道具として重要な役割を果たしていました。
手綱は馬を操るために使うものであり、手綱を締めるように心を引き締め、戦いに備えるという意味が込められていました。
手綱こんにゃくは、勝利や成功の象徴とされてきた馬を操る手綱に似ていることが由来と言われています。
(意味)
手綱こんにゃくには、以下の意味が込められています。
①目標達成
・・・手綱を締めるように、目標に向かって努力し、成就することを願う。
②家内安全
・・・家族が力を合わせて困難を乗り越え、安全に暮らせるように願う。
③縁結び
・・・良縁を結んで、幸せな家庭を築けるように願う。
④魔除け
・・・魔除けや浄化の力を持つと信じられており、新年を迎えて厄を払い、清浄な気持ちで過ごせるように願う。
(手綱こんにゃくの形)
手綱こんにゃくは、真ん中に切り込みを入れ、端を中央にくるくるとねじってあります。
この形は、手綱をしっかりと握っている様子を表しており、強い意志を持って目標に向かって進むという意味が込められています。
華やかさを添える!手綱こんにゃくの飾り切りと簡単レシピは?
(飾り切り)
手綱こんにゃくの飾り切りは、おせち料理に華やかさを添える重要な要素です。
手綱こんにゃくは、基本的な短冊切り以外にも、葉っぱや花などの形に飾り切りすることで、より華やかになります。
(基本的な飾り切り)
①短冊切り
・・・こんにゃくを短冊切りにします。
②切り込み
・・・中央に切り込みを入れ、片方の端を穴に通します。
③手綱の形
・・・両端を持って引っぱり、手綱の形にします。
(その他の飾り切り)
①葉っぱ
・・・短冊切りにしたこんにゃくをさらに細切りにして、葉脈をつけます。
②花
・・・短冊切りにしたこんにゃくを花びらの形に切り、重ねて中心を止めます。
(簡単レシピ)
初心者でもできるレシピです。
手綱こんにゃくは、煮物にすると美味しくいただけます。
①材料
・・・手綱こんにゃく 1枚、だし汁 2カップ、醤油 大さじ3杯、みりん 大さじ2杯、砂糖 大さじ1杯、鷹の爪 1本(お好みで)
②作り方
・切り方は手綱の形です。
・手綱こんにゃくをさっと下茹でして、アク抜きをします。
・鍋にだし汁、醤油、みりん、砂糖を入れて火にかけます。
・煮立ったら手綱こんにゃくを加え、弱火で10分ほど煮ます。
・お好みで、鷹の爪を加えてさらに5分ほど煮ます。
・煮汁が半量くらいになったら火を止めます。
③ポイント
・こんにゃくは下茹ですることで臭みを取り除き、煮込みやすくなります。
・煮汁は煮詰めることで味が染み込みます。
・鷹の爪は辛味の調節をするため、お好みで量を調整してください。
板こんにゃく 板蒟蒻250g 30個セット 国産原料使用 おでん 煮込み 炒め物
辛子入り板こんにゃく250g 20個セット 国産原料 炒め物 ピリ辛
おせちの煮しめと手綱こんにゃくの作り方のポイントは?
(煮しめのポイント)
①具材の下処理
・・・それぞれの具材に合った下処理をすることで、味や食感を良くすることができます。
・こんにゃくはアク抜きをします。
・人参は皮をむいて乱切りにします。
・椎茸は軸を切り落とし、水で戻しておきます。
・里芋は皮をむいてひと口大に切ります。
・蓮根は皮をむいて乱切りにします。
・干し椎茸は水で戻しておきます。
・鶏肉は皮を取り、一口大に切ります。
・こんにゃくは短冊切りにします。
②だし汁
・・・昆布とかつお節でしっかりとだしを取ることで、風味豊かな煮しめになります。
・昆布は水で軽く洗い、水と一緒に鍋に入れます。
・弱火でゆっくりと昆布だしを取ります。
・かつお節を加え、沸騰直前に火を止めます。
・昆布とかつお節を取り除き、だし汁をこすようにします。
③味付け
・・・醤油、みりん、砂糖の量はお好みで調整してください。
・薄味に仕上げたい場合は、醤油、みりん、砂糖を控えめにします。
・濃い味に仕上げたい場合は、醤油、みりん、砂糖を多めにします。
④煮込み方
・・・弱火でじっくりと煮込むことで、具材に味が染み込み、柔らかく仕上がります。
・煮汁が沸騰したら弱火にします。
・落し蓋をして、弱火で30~40分煮込みます。
・煮汁が少なくなってきたら、水を足して煮るようにします。
・具材が柔らかくなったら火を止めます。
⑤仕上げ
・・・煮汁に味が染み込んだら、火を止めて冷まします。
冷める過程で味がさらに染み込みます。
(手綱こんにゃくのポイント)
①下処理
・・・手綱こんにゃくは煮崩れしやすいので、下処理をしっかりすることが重要です。
・沸騰したお湯で5分ほど茹で、アク抜きをします。
・水で洗い、水気を絞ります。
②切り方
・・・手綱こんにゃくは飾り切りをすることで、より華やかになります。
基本的な切り方は、短冊切りにして中央に切り込みを入れ、片方の端を穴に通す方法です。
葉っぱや花などの形に飾り切りするのもおすすめです。
③煮込み方
・・・手綱こんにゃくは煮崩れしやすいので、弱火でじっくりと煮込みます。
・煮汁が沸騰したら弱火にします。
・落し蓋をして、弱火で10分ほど煮込みます。
・煮汁が少なくなってきたら、適当に水を足して煮ます。
・こんにゃくが柔らかくなったら火を止めます。
④味付け
・・・煮汁は、薄味に仕上げるのが一般的です。
醤油、みりん、砂糖を控えめにします。
⑤仕上げ
・・・煮汁に味が染み込んだら、火を止めて冷まします。
冷める過程で味がさらに染み込みます。
(盛り付けのポイント)
①彩り
・・・煮しめは彩りよく盛り付けることで、見た目も美味しくなります。
③バランス
・・・手綱こんにゃくは、煮しめの他の具材とバランスよく盛り付けましょう。
マルシマ 村のこんにゃく <270g> 板 ケース販売(24個)
まとめ
手綱こんにゃくは、おせち料理に縁起を添えるだけでなく、飾り切りや簡単レシピで楽しみながら作ることができます。
ぜひ今年の年末は、手綱こんにゃくを作ってみてはいかがでしょうか。