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冬の寒い季節も終わりを告げると、お店には緑が目立つ春野菜がどんどん並んで美味しそうですね。
その春野菜は栄養たっぷりと言われていますが、人によっては春野菜特有の苦みを感じるという特徴があります。
今回は、春野菜にはどんな特徴があるのか、また春野菜の栄養となぜ苦いのかについて解説します。
春野菜とは?どんな特徴があるの?
(春野菜の特徴)
春野菜とは、春に成熟して旬(3月~5月)を迎える野菜の総称を言います。
そして、次のような特徴を持っています。
①瑞々しい。
・・・野菜の中でも特に瑞々しさを味わえるとして人気があります。
②苦みと強い香りがある
・・・美味しさとともに、多くの春野菜はちょっとした苦みと強い香りがあるというのが特徴です。
また、現在では季節に関わらずに年中販売されている野菜が多いですよね。
しかし、同じ野菜でも通年の物と春の物は分けて販売されていることが多く、例としては春キャベツ、新じゃが、新玉ねぎなどと呼ばれています。
(主な春野菜は?)
①主な春野菜
・・・アスパラガス、新じゃが、セロリ、春キャベツ、たらの芽、新にんじん、たけのこ、そら豆、さやえんどう、菜の花などがあります。
ちょっと苦みを含んだ野菜が多いです。
春野菜に含まれている代表的な栄養は?
冬は季節柄寒い日が多く、どうしても運動不足になりがちで、春先には体力が低下していることが多いです。
その体力の低下を栄養豊富な春野菜で栄養を吸収して、体力を取り戻しましょう。
春野菜に含まれている栄養を、日常的に食べられ栄養値も高いと言われる卵(生)と比較(卵100gとした場合)してみました。
春野菜は食べることが多いものをピックアップしています。
(春野菜の栄養と含有量ベスト5は?)
・カリウム
・・・ナトリウムによる血圧上昇を抑制し、筋肉の動作をよくします。
高血圧改善・予防、筋肉の収縮をスムーズにします。
卵130mg
①パセリ(3~4月) 1000mg
②あしたば(3~5月) 540mg
③たけのこ(4~6月))カロリー 470mg
④セロリ(3~4月) 410mg
⑤そら豆(4~5月) 390mg
・カルシウム
・・・骨量維持に必要な栄養で、歯と骨を作ります。筋肉収縮やイライラ解消、血液凝固作用に関与しています。
卵 51mg
①パセリ(3月) 290mg
②こまつな(3~4月)150mg
③菜の花(3~4月)140mg
④ごぼう(4~5月)48mg
⑤キャベツ(3~5月)43mg
・βカロチン
・・・活性酸素の除去、免疫力増加、美肌効果。
卵 17μg
①パセリ 7400μg
②春菊(3月) 5300μg
③ニラ(3~5月)3500μg
④菜の花 2400μg
⑤せり(3~4月)1700μg
・葉酸
・・・赤血球や細胞の新生に必要です。特に胎児の発育に不可欠。心臓病・貧血予防、整腸作用があります。
卵 43μg
①パセリ 220up
②菜の花 190μg
③アスパラガス(4~5月)180μg
④そらまめ(4~5月)120μg
⑤キャベツ 78μg
これらの他にも、様々な栄養がありますが、卵と比較しても春野菜の栄養は豊富です。
春野菜は苦いと感じるのは何故?
(苦くなる理由は?)
春野菜を食べているときに、ふとほろ苦い野菜が多いな、と思ったことはありませんか。
①冬野菜の味に慣れた後に春野菜を食べるから
・・・冬野菜は冬の寒さに耐えるために、自ら糖分を作り出して甘くなります。
その甘い冬野菜と暖かくなってから成熟した春野菜を自然に比較してしまっているのです。
②元々苦みを持っている
・・・春野菜の多くも、元々苦みを持っているというのも、理由の一つです。
春野菜は春になると発生してくる害虫から身を守るために、植物性アルカロイドという成分を持っています。
その成分が苦みと強い香りを発生させると、言われています。
でも、この苦みこそ春野菜の味として、冬の間に私達の身体に溜まっている毒素を体外に出してくくれるようですよ。
夏野菜でもおすすめのベスト5と食べ方は?
(人気の春野菜は?)
春野菜には多くのものがありますが、その中でも食材として人気のある野菜を個人的にベスト5にして、ご紹介します。
①アスパラガス
・・・アミノ酸が豊富で、疲労回復、肝臓や腎臓の機能を向上させます。
フライパンなどでサッと焼いても、鍋で茹でてマヨネーズをかけても、それぞれ美味しい春野菜です。
②たらの芽
・・・カリウム、葉酸が豊富です。生で食べることはほとんどありません。人気のある食べ方は何と言っても天ぷらですね。ちょっとした苦みがたまらないですね。
③菜の花
・・・カルシウム、葉酸、ビタミン類、βカロテンなど、栄養バランスが良く豊富に含んでいます。胡麻和え、おしたし、みそ汁の具などの和食でどうぞ。
④セロリ
・・・カリウム、ビタミン、植物繊維が豊富で便秘予防や高血圧の予防などに良いです。
生でそのまま食べることもでき、サラダや細かくしてサラダスープの具材にもなりmす。
⑤たけのこ
・・・疲労回復、自律神経の整え、便秘予防などに役立ちます。しっかりあく抜きをすると苦みが無くなってきます。茶碗蒸し、お吸い物の具、お刺身、八宝菜や野菜炒めの具材としても大活躍です。
まとめ
春になり、周りの人々や日常生活も活発化してきました。
春野菜の苦みなんて気にしないで、たくさん食べて栄養を吸収し、夏に向けて体力を整えましょう。