脂漏性皮膚炎は、顔や頭皮、耳、頭などに赤みやフケ、かゆみなどの症状が現れる皮膚トラブルの一つです。
その原因は複合的で、ストレスや特定の菌の影響、ホルモンの変化などが関与しますが、放置していると皮膚の炎症が慢性化してしまうことがあります。
今回は、この脂漏性皮膚炎の原因や症状、治療法などについて解説します。食べ物や生活習慣が与える影響にも焦点を当てます。
脂漏性皮膚炎ってなに? 原因と症状は?
(脂漏性皮膚炎とは?)
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い頭皮や顔、耳、胸部、背中に赤い斑点やフケ、かゆみなどの症状が現れる慢性的な皮膚炎です。
赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢層で発症しますが、思春期以降に発症する人が多いという特徴があります。
(脂漏性皮膚炎の原因は?)
脂漏性皮膚炎の原因は、完全には解明されていませんが、以下のような複数の要因が関係していると考えられています。
①皮脂分泌の過剰
・・・皮脂の分泌量が多いと、マラセチア菌というカビが増殖しやすくなり、炎症を起こしやすくなります。
②マラセチア菌
・・・皮膚に常在するカビの一種です。
皮脂を分解して脂肪酸を生成し、これが皮膚を刺激して炎症を起こします。
②ホルモンバランスの乱れ
・・・男性ホルモンの影響で皮脂の分泌量が増加したり、女性ホルモンの分泌量が減少したりすることが、脂漏性皮膚炎の発症や悪化に影響することがあります。
③ストレス
・・・ストレスは、皮脂の分泌量を増やしたり、免疫機能を低下させたりして、脂漏性皮膚炎を悪化させる可能性があります。
④遺伝
・・・脂漏性皮膚炎は、遺伝的な要素も関係していると考えられています。
(脂漏性皮膚炎の症状とは?)
脂漏性皮膚炎の症状は、部位によって多少異なります。
①頭皮の場合
・・・フケ、かゆみ、赤み、炎症などがみられます。
ひどい場合、びらんや、かさぶたができることもあります。
②顔の場合
・・・鼻、額、眉毛、口周りなどに赤み、かゆみなどがみられます。
③耳の場合
・・・耳たぶや耳の中に赤み、かゆみなどがみられます。
④胸部や背部の場合
・・・赤み、かゆみなどがみられます。
いずれの場合も、症状は軽度から重度まで様々です。
脂漏性皮膚炎は、完治が難しいというイメージがありますが、適切な治療と生活習慣の改善によって、症状を改善し、日常生活を快適に過ごすことができます。
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脂漏性皮膚炎の改善策は?原因菌とホルモンの働き、ストレスとの関連は?
(脂漏性皮膚炎の原因菌:マラセチア菌とは?)
マラセチア菌は、皮膚に常在するカビの一種です。
通常は、皮膚の健康を維持する役割を果たしていますが、皮脂の分泌量が多いと異常増殖し、脂漏性皮膚炎の原因となります。
マラセチア菌が増殖すると、脂肪酸を生成し、これが皮膚を刺激して炎症を起こします。
また、免疫機能を低下させる物質を産生することも、脂漏性皮膚炎の悪化に影響します。
脂漏性皮膚炎の治療では、マラセチア菌の増殖を抑えることが重要です。
具体的には、抗真菌薬の外用薬や内服薬を使用します。
(ホルモンバランスと脂漏性皮膚炎の関係は?)
ホルモンバランスは、皮脂の分泌量に影響を与えます。
①男性ホルモン
・・・皮脂の分泌量を増やす作用があります。
そのため、男性は女性よりも脂漏性皮膚炎になりやすい傾向があります。
②女性ホルモン
・・・皮脂の分泌量を抑制する作用があります。
そのため、月経前や妊娠中など、女性ホルモンの分泌量が減少する時期は、脂漏性皮膚炎の症状が悪化することがあります。
また、ストレスや睡眠不足なども、ホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌量に影響を与えることがあります。
(ストレスが脂漏性皮膚炎を悪化させる仕組みとは?)
ストレスは、脂漏性皮膚炎の症状を悪化させる様々な要因を引き起こします。
①皮脂の分泌量を増やす
・・・ストレスを感じると、交感神経が活性化し、皮脂分泌量が増加します。
②免疫機能を低下させる
・・・ストレスは、免疫機能を低下させます。
免疫機能が低下すると、マラセチア菌などの病原菌に対する抵抗力が弱くなり、脂漏性皮膚炎の症状が悪化しやすくなります。
③バリア機能を低下させる
・・・ストレスは、皮膚のバリア機能を低下させます。
皮膚のバリア機能が低下すると、外部からの刺激を受けやすくなり、脂漏性皮膚炎の症状が悪化しやすくなります。
脂漏性皮膚炎を改善するためには、マラセチア菌の増殖を抑え、皮脂の分泌量をコントロールすることが重要です。
また、ホルモンバランスを整え、ストレスを溜めないようにすることも大切です。
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顔・頭皮・耳・頭のフケ、脂漏性皮膚炎を撃退!食べ物改善法は?
(脂漏性皮膚炎の治療法:塗り薬、飲み薬、生活習慣改善とは?)
脂漏性皮膚炎の治療法は、症状や原因によって異なりますが、一般的には以下の方法があります。
①塗り薬
・抗真菌薬・・・マラセチア菌などの真菌を殺菌する薬です。
・ステロイド薬・・・炎症を抑える薬です。
・カルシポール軟膏・・・皮膚のターンオーバーを促進する薬です。
②飲み薬
・抗真菌薬・・・塗り薬と同様に、真菌を殺菌する薬です。
・ビタミンB群・・・皮膚の代謝を促進する効果があります。
③生活習慣改善
・皮脂の分泌を減らす・・・洗顔やシャンプーをこまめに行い、皮脂汚れを落とします。
・マラセチア菌の増殖を抑える・・・清潔を心がけ、汗をかいたらすぐに拭き取ります。
・ストレスを溜めない・・・十分な睡眠と休息をとります。
・バランスの良い食事をとる・・・ビタミンB群やビタミンC、ミネラルなどを積極的に摂取します。
(脂漏性皮膚炎のフケ撃退法:シャンプー選び、洗い方、頭皮ケアの方法は?)
脂漏性皮膚炎のフケを撃退するには、シャンプー選び、洗い方、頭皮ケアが重要です。
①シャンプー選び
・抗真菌作用のあるシャンプーを選びます。
・皮脂を落としすぎないシャンプーを選びます。
・ノンシリコンのシャンプーを選びます。
②洗い方
・ぬるま湯で髪を十分に濡らす。
・シャンプーを泡立てて、頭皮をよくマッサージする。
・しっかりと洗い流す。
・コンディショナーは頭皮につけないようにする。
③頭皮ケア
・シャンプー後、頭皮に育毛剤や頭皮用美容液をつける。
・頭皮をマッサージする。
・ドライヤーは頭皮に近づけすぎないようにする。
(脂漏性皮膚炎に良い食べ物・悪い食べ物:食事療法で改善するには?)
脂漏性皮膚炎に良い食べ物と悪い食べ物は、以下の通りです。
①良い食べ物
・ビタミンB群・・・豚肉、レバー、うなぎ、納豆、卵、乳製品など。
・ビタミンC・・・ブロッコリー、パプリカ、キウイ、柑橘類など。
・食物繊維・・・野菜、果物、きのこなど。
②悪い食べ物
・糖質・・・ 白米、白パン、お菓子、甘い飲み物など。
・脂質・・・揚げ物、脂っこい肉類、乳製品など。
・アルコール・・・ビール、ワイン、日本酒など。
・カフェイン・・・コーヒー、紅茶、緑茶など。
・加工食品・・・ソーセージ、ハム、インスタント食品など。
(脂漏性皮膚炎を悪化させるNG習慣とは?)
①過度なストレス
・・・ストレスが増加すると、皮脂の分泌が促進され、炎症が悪化する可能性があります。
②睡眠不足
・・・十分な睡眠が取れないと、免疫機能が低下し、皮膚の状態が悪化することがあります。
③過剰な皮脂の取りすぎ
・・・過度な洗顔やシャンプー、皮脂を取りすぎる行為は、皮膚のバリア機能を崩し、炎症を引き起こす可能性があります。
④刺激物の使用
・・・強力な化粧品や洗浄剤、アルコール入りの化粧水などの刺激物は、皮膚を刺激して炎症を悪化させる可能性があります。
⑤栄養バランスの欠如
・・・栄養不足や偏った食生活は、皮膚の健康を損なうことがあります。
特に、オメガ-3脂肪酸やビタミンDなどの不足は、炎症を悪化させる可能性があります。
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まとめ
脂漏性皮膚炎を悪化させないためには、上記のNG習慣を避け、規則正しい生活を送ることが大切です。
また、適切な治療を受けることも重要です。
脂漏性皮膚炎でお悩みの方は、皮膚科を受診して、適切な治療を受けましょう。