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祝箸をお正月やお祝いに使う理由とマナーは?

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みんなで祝う席で料理をいただく時に、「祝箸(いわいばし)」というきれいな箸袋に入った箸が置いていることが多いですよね。

出してみると普通の箸と違い、両端が細くなっているのに気が付き、ちょっと変わった箸だなと思った人も多いと思います。

また、お正月の松の内で食べる料理に使う祝箸は、それぞれ名前を書くと言いますが、一体何のためにどのような書き方をするのでしょうか。

今回は、お祝いのときに、何故この両端が細い箸を使うのか、どっちを使うと良いのか、使うときには何か特別のマナーがあるのかについて解説します。

祝箸をお正月やお祝いに使うのはなぜ?

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(祝い箸とは?)

祝箸とは、お正月以外にも、結婚式や何らかの祝賀などの席に置いてあり、片方でなく両端が細い箸のことを言います。

このような変わった形をしている理由は、両方を箸先として使えるので片方を自分で、もう片方を神様に使っていただくためなのです。

そうすると自分が食べるのと同時に神様が一緒に食事をすることになり、ご利益が得られるという考え方がもとになっています。

神様のお力に便乗するということでしょうか。

(祝い箸の特徴)

祝箸は一般の箸と違い、次の特徴があります。

①両端が細い

・・・神様と人がどちらか一方を使って食べるためです。

②神人供食

・・・同じ場所で、神様と人が一緒に同じ食事をすることで、神様からご利益を得るという考え方です。

③中央部が太い

・・・中央部が太いので米俵を連想させることで、五穀豊穣を願う形ですね。

④白木(柳など)から作られる

・・・柳は弾力性がありしなやかで折れにくいため、縁起が良いと言われています。すぐ折れる箸だと、お正月そうそう縁起が悪いですよね。

⑤長さが決まっている

・・・長さは24㎝(八寸)が基本であり、八寸は末広がりの「八」につながり縁起が良いです。このくらいの長さだと、実際に使いやすいですよね。

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祝箸をお正月に使う場合のマナーは?

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お正月に使うときのマナーには、主に次のことがあります。

①大晦日に神棚に供える

・・・祝箸の箸袋に家族の名前などを書き、大晦日に神棚に供えます。神棚が無い家は、鏡餅のそばにお供えしてください。

②元旦に家長が箸を下す

・・・元旦になり、下ろした箸を食卓に置く時は、料理の手前に紙から出ている箸先を右になるように置きます。

③使う部分は一寸まで

・・・箸先は一寸(3㎝)以内の部分を使って食べるようにします。また自分が使う方を決めておき、神様の使う方は口を付けてはいけません。箸置きに置く時は、口を付けた部分が箸置きに触れないように静かに置いてください。

④両方使わない

・・・箸を持ち替えることや、自分が口を付けていない方を取り箸にするのはやめましょう。取り箸は別の箸をしっかり用意してください。

⑤使った後は洗って仕舞う

・・・洗い清めて乾かして紙袋に仕舞います。衛生上使ったら洗うようにした方が良いです。

松の内まで使う

・・・松の内は関東1月7日、関西は15日までですが、松の内は長いので三が日だけ祝箸をつかうという地域もあります。自分の地域の慣習に従うことをおすすめします。

(使い終わって処理するとき)

どんと焼きに出す

・・・お正月飾りと一緒に神社などのどんと焼きに出してください。この方法が基本と考えてください。

②一般ゴミとして処理しない

・・・祝箸は縁起物なので、一般のゴミとして処理するのはNGです。どうしても都合が付かない場合は、塩でしっかり清めてから一般ゴミと別袋に分けて出します。

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祝箸袋の正しい書き方は?

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(ひとりひとりの専用)

祝箸と箸袋のセットは、家族一人一人の専用のものを準備してください。

箸袋にそれぞれ一人ずつ名前を書きますが、書く場所は箸袋正面の「寿」という文字の下の空スペースに書いてください。

①名前一人一人書く

・・・家長が一人一人家族の名前を全て書きます。家長本人は自分の箸袋に「主人」と書きます。

②取り分ける祝箸は別名で書く

・・・料理の取り分けにする祝箸には「海山」(主に関東)、「組重」(主に関西)と書いてください。

③来客用は「上」と書く

・・・来客用も別箸で用意しておきます。来客が訪れないことがはっきりしているときは、特に用意しなくても良いでしょう。

このように祝箸には、年神様を敬うものとして一人一人の名前を書いて、昨年までの感謝の気持ちをしっかり伝えることと、今年も家族全員をお守りくださいというお願いの意味があります。