梅酒は、梅の実を使用した日本の伝統的な果実酒で、その甘くフルーティーな梅の風味は多くの人々に愛されています。
また梅酒は、夏の果物である梅が原料なので、すっきりとした甘酸っぱさが特徴で、夏の暑い日にぴったりの飲み物です。
今回は、梅酒の作り方について初心者でも失敗しないコツ、飲み頃の目安、梅はいつ取り出すのか、梅酒を美味しくいただくおすすめの組み合わせについて解説します。
梅酒の作り方を徹底解説！失敗しないコツと飲み頃の目安は？
梅酒作りの基本的な手順をわかりやすく解説します。
また、梅酒作りで失敗しないためのコツと、おいしい飲み頃についてもご紹介します。
（材料：梅酒が1.8リットルの場合）
①青梅
･･･1kg程度購入して、なるべく早く漬けるようにします。
購入後放置していると黄色く変色してしまいます。
②ホワイトリカー
･･･アルコール度数が35度以上のものを使用します。
③氷砂糖
･･･500g
④密閉容器
･･･広口瓶で密閉できるガラス瓶がおすすめです。
梅酒1.8リットル程度の場合、約2倍程度の4リットルの容器を用意してください。
また、使用する前に煮沸消毒してよく洗い、十分乾燥させてから使用します。
（基本的な作り方）
①青梅を洗う
･･･流水で良く洗い、汚れやゴミを取り除きます。
手洗いで、梅が傷つかないように優しく洗います。
②水気を取って、梅のヘタも取る
③密閉容器に梅と氷砂糖を詰める
･･･交互密閉容器の底に梅を優しく敷き詰め、梅の上に氷砂糖を載せます。
梅と氷砂糖は、1/3程度の量を交互に敷き詰めるようにしてください。
④ホワイトリカーを密閉容器に入れる
･･･梅と氷砂糖の上に注いでください。梅が完全に浸かるようにします。
⑤容器を密封して保管する
･･･容器は、直射日光を避けた涼しい場所に保管します。
冷暗所や冷蔵庫の中で保存するのをおすすめします。
（失敗しないコツとは？）
①容器は密封容器
･･･容器を密封し、空気が入らないようにします。
②梅は完全に浸す
･･･発酵中に梅酒がカビてしまうことを防ぐために、梅を完全に酒に浸すようにします。
③アルコール度数は35度以上
･･･35度のホワイトリカーだと梅の水分によって25度程度の梅酒になります。
酒税法で自家用酒はアルコール度数が20度以上と決められているので、20度以下のお酒を造ることはできないので注意が必要です。
また、アルコール度数が低いと腐敗しやすくなるので、造らないようにしてください。
（飲み頃の目安）
①3ヵ月～1年
･･･梅酒は時間と共に熟成し、風味が変化しますが、梅酒の色が琥珀色に変わると飲み頃といわれています。
3ヵ月程度で飲むことはできますが、6ヵ月から1年程度熟成させてから飲む人も多いです。
②飲み頃は個人の好み
･･･飲み頃は個人の好みにより異なります。
若い梅酒はフレッシュな梅の風味が強調され、熟成させるとまろやかで甘みのある味わいになります。
味見をしながら、好みの飲み頃を見つけましょう。
梅酒の梅はいつ取り出す？おすすめの梅酒の梅の利用法とは？
（梅酒の梅の取り出しタイミング）
梅酒の梅を取り出すタイミングによっては、梅酒の風味や味わいに違いがあります。
一般的なタイミングは、梅酒を作成してから約3ヶ月から1年間熟成させた後です。
取り出すタイミングには、個人の好みにもよります。
①3ヶ月目：若い梅酒の楽しみ
･･･3ヶ月後に梅を取り出すと、梅酒はまだ若くフレッシュな風味を持っています。
梅の酸味や爽やかな香りが際立ち、カクテルのベースとしても楽しめます。
②6ヶ月目：まろやかな味わい
･･･6ヶ月から1年の熟成期間で梅を取り出すと、梅酒はまろやかで甘い味わいになります。
この段階では、梅酒をそのまま飲むのがおすすめです。
③1年以上 - 深い風味
･･･1年以上の熟成期間で梅を取り出すと、梅酒は非常にコクのある豊かで深い風味を持つでしょう。
飲みごたえがあり、贈り物としても喜ばれます。
（梅酒の梅の利用法）
梅酒の梅は、取り出した後も有効に利用できます。
以下は、おすすめの梅の利用法です。
①梅干し
･･･取り出した梅を天日で干して、梅干しにすることができます。
これらの梅干しは、ご飯のお供やお弁当の具として利用できます。
②梅ジャム
･･･梅酒の梅を砂糖と一緒に煮て、ジャムにすることができます。
トーストやヨーグルトと一緒に楽しむことができます。
③デザート
･･･梅酒の梅をアイスクリームや、ケーキのトッピングとして利用することも可能です。
④梅酒風味の料理
･･･梅酒の梅を料理に使って、風味を追加することができます。
例えば、肉や魚のソースに使うなど、アイデア次第で多彩な料理に応用できます。
⑤そのまま食べる
･･･梅の風味がしっかりと抽出されているため、そのまま食べてもおいしくいただけます。
梅酒の梅は、梅干しよりも柔らかく、甘酸っぱさが感じられます。
（賞味期限）
①賞味期限はない
･･･梅酒は、基本的に賞味期限はありません。
色や臭いや味、濁りなどの異常がなければ、数十年もつとも言われています。
②美味しいと思うまでが賞味期限
･･･飲んでいるうちに美味しくないと思ったときは、それ以上飲む意味がありません。
そのような場合は、処分する人もいます。
あくまで、自分が美味しいと思うまでが賞味期限と考えてもよいでしょう。
梅酒の度数と割り方で味わいが変わる？おすすめの組み合わせとは？
梅酒のアルコール度数と割り方によって、それぞれの梅酒の風味や味わいを楽しみましょう。
以下は、度数と割り方の影響について説明します。
（アルコール度数）
梅酒のアルコール度数は、使用するアルコールの種類や量によって変わります。
アルコール度数35%以上のホワイトリカーをベースに、氷砂糖を加えて作られるので、一般的に、梅酒は20％から30％のアルコール度数を持ちます。
①度数が高い
･･･アルコール感や刺激が強く、梅の風味が引き立ちます。
②度数が低い
･･･甘みが際立ち、フルーティーな風味とまろやかな味わいになります。
（割り方）
梅酒はそのまま飲むこともできますが、割ることでアレンジの幅が広がります。
①梅酒を水で割る
･･･アルコール度数が下がり、すっきりとした味わいになり、飲みやすくなります。
②ソーダや炭酸水で割る
･･･爽やかなカクテルとして楽しむことができます。
③お湯で割る
･･･コクのある味わいになります。
（おすすめの梅酒の組み合わせ）
①ストレート
･･･梅酒の原点です。梅酒をそのまま飲むことで、梅の風味と甘みを存分に楽しむことができます。氷を加えても美味しいです。
②梅酒割り
･･･水や氷水で割ることで、アルコール度数を下げつつ梅酒の風味を楽しむ方法です。
割り方でお好みの味に調整できます。
③梅酒ソーダ
･･･炭酸水で割ると、さわやかな梅酒ソーダが完成。夏に最適な飲み物です。
④カクテル
･･･梅酒はカクテルの材料としても活躍します。
例えば、梅酒サワーや梅酒モヒートなどがあります。
梅酒の度数と割り方を工夫することで、様々な味わいを楽しむことができます。
あなたの好みに合わせてアレンジし、梅酒の新たな魅力を発見しましょう。
まとめ
梅酒の基本的な作り方は簡単なので、初心者の方は基本の作り方を学んで、慣れてきたら自分で分量を調整して自分好みの梅酒を作りましょう。
分量の違う梅酒を造って、味比べをするのも面白いですよ。
