大雨や台風で道路などが冠水すると、駐車している車や走っている車にも水が浸水することがあります。
そのように車が浸水してしまった場合、浸水の深さのどこまでが車が運転できる限界なのか、車を動かすことができるのかと心配ですよね。
そこで今回は、
①車が浸水した時エンジンがかかるのはどこまでの深さか
②エンジンがかかる場合、そのまま運転を続けてよいのか
③車が浸水してもやがて乾くと思うけど、クリーニングすることは必要か
などの疑問についてお答えします。
車が浸水しても、エンジンがかかるのはどこまで?
(浸水した深さで異なる)
車はエンジンにガソリンと空気を取り入れて、燃焼させることにより走行しますが、浸水したときの深さによってエンジンがかからなくなります。
そのエンジンがかからなくなる目安は、つぎのとおりです。
①車の床面以下
・・・ドアの下くらいや床面の下であれば、車の底面は浸水などに耐えられるように設計されているので、問題なくエンジンはかかります。
この程度の深さであれば、泥などが車体に付いても強力な洗車で洗い流せると思います。
②マフラー以下
・・・明らかに水が入らない場合であれば、まだ大丈夫です。
ギリギリの場合でも、マフラーの有害物質を取り除く触媒が水を吸った程度であれば、乾かせるとエンジンはかかります。
③マフラーまで浸水
・・・燃焼した排気ガスはマフラーから出て、エンジンには新しい空気が入ることを繰り返し、燃焼を続けます。
マフラーまで浸水すると排気することができず、新しい空気も入らないのでエンジンが止まってしまいます。
④マフラーが水没
・・・水没するとエンジンはかかりません。
③④の場合はエンジンがかからないのがほとんどなので、無理してエンジンをかけようとしないでくださいね。
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車の床以上浸水したがエンジンがかかる。乗り続けたらどうなる?
(エンジンをかける前浸水深さを確認!)
車がかなり浸水してもエンジンがかかるなら、そのまま運転する人は多いと思います。
イメージ的に水が引くことで、車が元の状態に戻ったような気がするからだと思います。
しかし、実際に床の上位まで浸水した場合は、エンジン以外の電気系統や電子部分まで、浸水した恐れがあるので注意が必要です。
また、深い場所まで浸水したときは、むやみにエンジンをかけるのは危険です。
①電気系統まで浸水
・・・浸水したときは支障なく運転ができたとしても、やがて電気系統に異常が発生するようになるので、突然走行ができなくなる可能性が大きいです。
電気系統は見た目ではわからないので、早めに点検をしてもらいましょう。
②他車は大丈夫だった
・・・よくある話ですが、ある程度浸水したけど自分の車は大丈夫だったという話があります。
しかし、他車が良くても自分の車が大丈夫と言う保証はありません。
車種が異なると、車高の高さや浸水に対する耐久性が違うので、あてにはなりません。
③車内まで浸水
・・・ハンドル近くまたはそれ以上浸水したときは、水が引いたからといってエンジンをかけてはいけません。
エンジンの破損や感電の危険があるので、絶対やめましょう。
レッカー車を手配して、ディーラーや修理会社で点検して修理の判断をするようにしてください。
大雨などで道路が冠水していても、強硬に道路を走行する人がいますが、途中で深いところで止まったりすると、もうお手上げです。
無理をしないで、冠水する恐れがある道路は避けるようにしましょう。
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車の浸水後は、クリーニングに出しましょう!
(一定の浸水深さならクリーニングが常識!)
①車がどこまで浸水したかを確認
・・・車が止まっているときは、どの程度車に浸水したかについては、車の汚れ状態で目視でわかります。
でも車が走行しているとき水たまりに入ったりするときは、どの程度の浸水状態になっているか、運転席から確認することはできません。
明らかに浅い場合は良いですが、床まで水が入ってきた場合は不安ですよね。
しっかりどこまで浸水したか、確認しましょう。
②床上、マフラーの上まで浸水したときは
・・・浸水状態によっては、悪臭、カビ、錆びの原因となるので、早急にクリーニングが必要です。
自分でクリーニングをしても、見えない場所や手の入らない場所のカビやごみ、悪臭、錆びの抑制、室内の乾燥などはできません。
やがて、車の走行にも支障が出ないとも限りません。修理業者やディーラーでしっかりクリーニングをしてもらいましょう。
③車クリーニングの相場価格は?
クリーニングをすることで、安心して快適な走行が楽しめます。
浸水車のクリーニングの相場価格は30,000円~50,000円が一般的です。
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まとめ
車が浸水しても、エンジンがかかるなら大丈夫と思っている方は多いと思いますが、それはとても危険なことです。
浸水の影響は目に見えない場所なので、いつ事故につながる故障が起きるのかはわかりません。
しっかりクリーニングをして不安を取り除き、安全を確保することをおすすめします。