奈良県奈良市にある菩提山真言宗の大本山「正暦寺(しょうりゃくじ)」は、奈良市東南の山間にあります。
その西暦寺は、境内の樹木が順番に色づき紅葉していく様から「錦の里」とも呼ばれ、古くから奈良県を代表する紅葉の名所として知られています。
今回は、西暦寺の紅葉の見頃・見どころ、観覧時間の混雑状況、アクセス方法についてご紹介します。
正暦寺とはどんなお寺?
(正暦寺の歴史)
①992年 創建
・・・992年に一条天皇の発願によって、関白藤原兼家の子である「兼俊(けんしゅん)僧正」が創建しました。
②その後、焼き打ちや火災などで焼失、再建を繰り返す
④1836年 火災で多くの堂舎が焼失
・・・また明治時代の廃仏毀釈により、お寺は荒廃してしまいます。
⑤1967年 真言宗御室派から独立
(宗派など)
①宗派・・・菩提山真言宗
②本尊・・・薬師如来
③正式名・・・菩提山龍華寿院正暦寺
④重要文化財・・・福寿院客殿・台所、金銅薬師如来倚像、増壱阿含経巻第三十、青磁鉢など。
⑤拝観時間・・・9:00~17:00閉門(11月3日~12月第1日曜日)
その他は9:00~16:00閉門です。
⑥拝観料・・・通常時 大人500円、小人200円(小学生)
春季・秋季・12月22日 大人800円小人300円
⑦正暦寺連絡先・・・0742-62-9569
公式HP:
正暦寺の紅葉の見頃は?
(錦の里)
例年11月上旬頃から、境内の樹木が色づき始めます。
銀杏、黄伯、南天などの黄葉を始め、約1,000株の南天の赤い実が参道を彩るのも素敵です。
境内には約3、000本以上の楓があり、紅葉の時期には周りの風景や木々と織り交ざり、その様がまるで絢爛豪華な錦の色に染めあがり、古くから「錦の里」と呼ばれています。
(紅葉の時期)
①11月上旬から12月上旬
・・・令和4年 秋季特別公開は、11月3日(木)~12月4日(日)に行われます。
②秘仏も一般公開
・・・この時期には、正暦寺本堂で秘仏(本尊薬師如来像)が一般公開されます。
年に3回しか公開されないので、チャンスがあれば観覧なさることをおすすめします。
(紅葉の見どころは?)
①福寿院 借景庭園、入り口、外観
・・・福寿院から眺める庭園の紅葉はまさに絶景です。
また外周の紅葉も色とりどりで、艶やかですよ。
②楓の紅葉
・・・境内の約3,000本の迫力ある紅葉をお楽しみください。
③参道
・・・参道を埋める落葉の美しさと、木々に残った紅葉のコントラストが美しいスポットがたくさんあります。
④本堂
・・・本堂の背景として紅葉と常緑の色彩が彩る景色は、撮影ポイントの一つです。
⑤鐘楼
・・・鐘楼をバックにした紅葉も日本美を感じさせてくれます。
紅葉の混雑状況
(混雑するのはいつ?)
正暦寺での紅葉見学の混雑状況は次を参考としてください。
①空いているのは平日の午前中
・・・紅葉の時期で比較的空いています。
②休日は混雑するが分散
・・・人出は多くなりますが、境内の色々な場所で紅葉が見られるので、それぞれの場所に分断されるので、脚が止まるような混雑はほとんどないと思います。
③福寿院は混雑します
・・・人出は分散されますが、紅葉スポット福寿院は入り口付近にあり、庭園の紅葉も人気スポットなので、このあたりは人出が多く混雑することがあるので、気を付けてください。
正暦寺へのアクセスは?
(アクセス)
②公共機関の便は悪い
・・・車かタクシーで行くことをおすすめします。
③タクシー
④臨時バス(紅葉時期)
・・・紅葉の時期には、「JR奈良駅から正暦寺行き」の直通臨時バスが運行します。
料金・・・540円
⑤車の場合
・奈良方面から・・・奈良県庁前から、国道169号を天理方面に南下し約20分、窪之庄南の交差点を東山川に左折して、道なりに4km程進んだところです。
・天理方面から・・・西名阪国道天理ICから国道169号線を奈良方面に北上して約15分、窪之庄南の交差点を東山川に左折して、道なりに4km程進んだところです。
・カーナビ・・・「正暦寺」か、電話番号「0742-62-9569」で検索してください。
(駐車場)
①収容台数・・・約70台 紅葉時期以外は無料
・・・秋季特別公開(紅葉の時期)の期間は、料金が500円となります。
これは山内整備料なので協力してくださいね。
(まとめ)
正暦寺ははっきり言うと交通の便が良くありません。
ただし、紅葉の時期はJR奈良駅から臨時直通バスが出るので、そのバスを利用するとよいです。
現在は、福寿院客殿、本堂、鐘楼のみが残っていますが、その周りを取り囲むような紅葉の風景をじっくりと楽しんでください。