町内会では、親睦会や防犯、交通安全などを含め、様々な行事や活動を行っています。
町内会によっては、それらの行事に参加する人が少なくなっているものもあります。
運動会もその中の一つで、自由参加にすると不参加の人が多いことから、強制参加という町内会もあるようですね。
でも町内会の行事に強制参加させるのは問題があるということで、運動会自体を廃止する方向で考える町内会も増えています。
今回は、このように今まで行ってきた運動会を廃止する場合、どのように話を進めていけばよいのか、また強制参加としている町内会行事を不参加する方法について解説します。
※ここ数年は新型コロナの影響で、町内会の運動会を含め、色々な行事が中止になっていますが、本文は新型コロナの影響がないものとして記述しています。
町内会の運動会の実情は?
(町内会で運動会を行う理由)
町内会で運動会を行うのは、主に次の理由があると思います。
①町内会の親睦を高める
・・・町内会の色々な人と顔を合わせ、一緒にスポーツをすることで親睦を深めます。
②公的機関からの補助がある
・・・運動会などの行事では、公的機関から補助金がでることがあります。
③子供がいない家庭でも参加できる
・・・子供のいる家庭では、学校行事で運動会を体験できますが、町内会では子供に関係なく参加することができます。
④参加すると景品が貰える
・・・学校と違い、種目ごとに景品がでるなど、参加者が誰でも楽しめます。
⑤運動会自体が楽しい
・・・運動会やスポーツ自体が楽しいという家族もいます。
(参加する人が少なくなった理由は?)
①町内会の人と親睦を深めたくない
・・・親睦を深めるのは隣近所だけでよく、他の人とそれほど親睦を深めたくない。
②運動会は学校だけで十分
・・・子供がいる家庭では学校での運動会があるので、町内会の運動会にまで出たくない。
③運動会のある日曜日は他のことをしたい
・・・会社勤めの方は、休養をとることや買い物、趣味、他のスポーツをしたい、旅行に行きたいなど運動会に時間を取られるのが嫌だという方も多いです。
また日曜日には、家族サービスをしたいなどがあります。
④運動会などスポーツに興味がない
・・・スポーツに興味がないので、運動会にも魅力を感じない。
⑤運動会に参加するのが面倒くさい
・・・参加するのも面倒だし、次の日は出勤なので疲れるのが嫌という方もいます。
運動会については、ほとんどの町内会では参加者が減っているというのが現実のようです。
町内会の運動会廃止を進めるためにすることは?
(運動会廃止を納得してもらうには?)
運動会に参加する人が減ってきたとはいえ、今まで行ってきた行事を取りやめるのですから、町内の皆さんがやむを得ないと納得することが良い方法です。
町内会として運動会を廃止する場合は、次のことを考慮しましょう。
①運動会廃止の意見が多い
・・・実際に運動会を廃止するという意見が多いことが大前提です。
一部の人だけではなく、町内会としての総意が必要です。
②町内会役員の中の意見をまとめる
・・・役員会自体が、運動会廃止の方向で進むことを確認します。
役員総会などで、運動会廃止について議題を出し、アンケート結果によって廃止する旨を決定するのも良いでしょう。
③運動会廃止について、アンケートをとる
・・・廃止する根拠として、アンケートをとって町内会の皆さんの意見を数字化します。
過半数以上が廃止に賛成であれば廃止に進みますが、廃止に反対の意見が多ければいきなり運動会を廃止することはできません。
より町内会の皆さんが参加しやすいように努力して、運動会を企画しましょう。
④アンケート結果により廃止
・・・アンケート結果で廃止が賛成多数の場合は、運動会を廃止します。
町内会の皆さんに回覧などで、運動会が廃止になることを伝達します。
運動会参加を強制している町内会がある
(強制するのは何故?)
全国数多くある町内会の中には、運動会への参加を電話などで強制することもあるようです。
①今までずっと行ってきたから
・・・参加する人が減ってきたとしても、長年町内会の行事として行っているので何とか続けたいと思い、役員の方々などが電話で参加依頼をする。
②運動会があることを連絡している
・・・運動会の日時を忘れている人がいるかもしれないとして、確認のために電話連絡をする。
親切心もあるかもしれないですね。
③参加人数をとにかく集める
・・・せっかく運動会を企画しても、参加人数が少ないと盛り上がらないので、とにかく人数を集めるために連絡する。
④景品などが余ってしまう
・・・運動会のために購入した景品などが余ると処分に困るので、とにかく来てほしいということもあります。
強制参加の運動会を不参加する方法は?
(参加する、しないは本人の自由)
当たり前ですが、運動会に参加する、しないは本人の気持ち次第です。
①運動会の参加は強制できない
・・・当たり前ですが、町内会の運動会は参加を強制できるものではありません。
法律(大げさですが)で参加を強制する根拠もありません。
②強制的に参加する義務の説明は町内会
・・・何故参加しなければならないのかを説明するのは、町内会になります。
③参加できない理由を言う必要はない
・・・参加強制できるものではないので、参加できない理由を言う必要もありません。
穏やかに参加できないことだけを伝えてください。
④参加するのも自由
・・・強制されることにこだわらず、暇なので運動会に行ってみようかなとか、景品が貰えるなら参加しようと考えるのも自由です。
自分が参加できる種目だけ出て、景品を貰うということもできますよ。
無理して参加する必要はありませんが、町内会の行事に参加した思い出作りや、意外と楽しいこともあるかもしれません。
町内会の行事を不参加するには?
(町内会の行事はボランティアの要素が強い)
町内会の行事は、運動会だけではなく、他にも町内会の清掃や花植え、交通安全、防犯パトロール、研修会、親睦会などがあります。
これらの行事は、ボランティア的な要素が強く、本来強制されて参加するものではないのです。
(不参加するには?)
①単純に断る
・・・行事の日時に都合が悪ければ、単純に参加できないことを伝えます。
町内会も依頼して100%の人が参加するとは考えていないので、問題はありません。
②面倒くさいが理由だといかがなものか
・・・参加が強制できないとしても、時間的な余裕はあるけど面倒くさいし、自分がやらなくても他の人がやるだろうと考え、不参加を伝え家でゴロゴロしている方もいます。
でも同じ町内会で、自分が負担すべきことを他の人に押し付けてしまうのは、いかがなものかと思います。
③できることは参加する
・・・仕事や用事、体調不良などで参加できない場合は仕方ありませんが、事前準備を手伝うとか、人数が必要な場合は代理人を頼むということはできると思います。
まとめ
町内会の行事は自由参加としても、自分でできることはなるべく行いましょう。
行事へ参加する、しないで町内会と衝突する必要はありません。
用事があれば断り、できることについては積極的に参加するという考えで良いのではないでしょうか。