春菊は鍋物料理などに良く入っている食材ですが、どのような栄養成分が含まれているかを詳しく掘り下げてみたいと思います。
春菊は、豊富な栄養成分を含んでおり、その効果は風邪対策や妊婦にも嬉しいものがあります。そこで、今回は春菊の栄養成分について詳しく解説し、風邪対策や妊婦への効果に焦点を当ててみたいと思います。
春菊の健康に与える影響について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
春菊の栄養成分と効能は？
（春菊とは？）
キク科シュンギク属に分類される植物であり、原産地は地中海沿岸で、日本には中国から伝来したと考えられています。
春菊は、葉に切れ込みの少ない大葉と、切れ込みのある中葉の2種類があります。
一般の菊は秋に花を咲かせますが、春菊は春に花が咲き、菊に似た香りがすることで春菊と呼ばれるようになりました。
旬としては、一般的に10月～2月頃と言われています。
（春菊の栄養成分）
「春菊（ゆで）」の主な栄養100ｇ当り 文部科学省食品成分データベースより
春菊（ゆで）は春菊を茹でたもので、鍋などに入れて食べた時です。
①カロリー：25kcal
･･･低カロリーの野菜なので、ダイエットや健康管理に適しています。
②タンパク質：2.7g
③脂質：0.5g
･･･低脂質なので、肥満や糖尿病、動脈硬化を抑制します。
④耐水化物：4.5g
･･･低炭水化物なので、中性脂肪や肥満のなるのを抑制します。
⑤ナトリウム：42mg
･･･塩分の摂りすぎはむくみや、高血圧、胃がんなどを発症させる可能性がありますが、含まれているナトリウムは低い方です。
⑥カリウム：270mg
･･･ナトリウムによる血圧上昇を抑制し、筋肉の動きを良くします。
⑦カルシウム：120mg
･･･健康な骨や歯を作ります。血液凝固や筋肉の動きにも関わります。
⑧マグネシウム：24mg
･･･酵素の正常な動きを助け、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。
⑨鉄：1.2mg
･･･血液中のヘモグロビンによる酸素の運搬に、重要な役割を持っています。
⑩β－カロテン：5300μg
･･･体内で必要な量をビタミンAに変換され、抗酸化作用や免疫力を高めます。
緑黄色野菜の中でも、ほうれん草（5400μg）と並び、トップクラスのβ－カロテンを含んでいます。
⑪ビタミンB1：0.05mg
･･･糖質をエネルギーに変換するときに必要な栄養素で、健康を維持するために欠かせない栄養素です。
⑫ビタミンB2：0.08mg
･･･エネルギーの代謝、皮膚や粘膜の健康維持に関わります。
⑬ビタミンB6：0.06mg
･･･免疫機能を正常に維持し、皮膚や粘膜の健康維持を助けます。
⑭ビタミンC：5mg
･･･抗酸化作用があり、シミのもとであるメラニン色素の合成を抑えます。
⑮葉酸：100μ
･･･赤血球や細胞の新生や胎児の正常な発育に不可欠です。妊娠や授乳中は特に必要です。
⑯植物繊維総量：3.7g
･･･排便をスムーズにし、体内の有害物質を排出します。
サカタのタネ 実咲野菜3271 中葉春菊 シュンギク 00923271
サカタのタネ 実咲野菜3250 どっさり春菊 さとにしき 00923250
風邪対策に効果的な春菊の力とは？
（春菊は風邪対策に良い野菜）
春菊は、風邪対策に効果的な野菜です。
その理由は、春菊に含まれているビタミンC、βカロテン、葉酸、鉄分、カルシウムなどの栄養素が、風邪の予防や改善に効果的だからです。
以下に春菊の風邪対策に効果的な要素を紹介します。
①ビタミンC
･･･春菊にはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは免疫力を高める働きがあり、風邪やウイルス感染に対する抵抗力を向上させることが知られています。
②抗酸化作用
･･･春菊には抗酸化物質が含まれており、体内の活性酸素を除去する効果があります。
活性酸素は免疫システムを妨げたり、細胞へのダメージを与えることがありますが、春菊の抗酸化作用によってこれを抑えることができます。
③抗炎症作用
･･･春菊には抗炎症作用があります。
風邪の症状の一部は炎症反応によるものであり、春菊の成分が炎症を抑制することで、風邪の症状の軽減に役立つと考えられています。
④免疫調節作用
春菊には免疫調節作用があるとされています。
免疫システムを正常に機能させることで、風邪ウイルスなどの侵入を防ぎ、症状の発症や悪化を抑えることが期待されます。
これらの要素が組み合わさることで、風邪対策に効果的な食材と言われています。
サカタのタネ 実咲野菜3272 生でもおいしい春菊 きくまろ 00923272
妊婦さんにも良い、春菊の効果とは？
（春菊は妊婦さんに良い野菜）
春菊は、妊婦さんにも良い野菜です。
その理由は、春菊に含まれている葉酸、鉄分、カルシウムなどの栄養素が、妊娠中の女性に必要な栄養素だからです。
①葉酸の効果
･･･春菊には葉酸が豊富に含まれており、胎児の神経管閉鎖障害の予防に効果的です。
神経管閉鎖障害とは、胎児の脳や脊髄に異常が起こる病気です。
葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害のリスクを低下させることができます。
②鉄分の効果
･･･赤血球の構成成分で、赤血球は、酸素を全身に運ぶ働きがあります。
妊娠中は、赤血球の量が増えるため、鉄分の需要が高まります。
鉄分が不足すると、貧血になることがあるので、鉄分の摂取は貧血予防になります。
③カルシウムの効果
･･･骨や歯を強くする栄養素です。
妊娠中は、赤ちゃんにカルシウムを供給するため、カルシウムの需要が高くなります。
カルシウムが不足すると、骨粗鬆症や歯周病のリスクが高くなります。
④植物繊維の効果
･･･妊娠中はホルモンバランスの変化により、消化機能が低下することがあります。
春菊には食物繊維が豊富に含まれており、腸の働きを促進する効果があります。
消化をサポートすることで、妊娠中の便秘の緩和に役立つ可能性があります。
このように、春菊にはビタミンやミネラルなどの栄養素がバランスよく含まれています。
妊娠中は胎児の成長に必要な栄養素の摂取が重要です。
春菊を食事に取り入れることで、妊婦さんの栄養バランスを維持し、健康な妊娠をサポートすることができます。
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まとめ
春菊は、生で食べたり、煮たり、炒めたりして食べることができます。
一年中食べることができるので、季節を問わず食卓に取り入れることができます。
春菊は、妊婦さんの健康を守る優れた野菜なので、ぜひ妊娠中は春菊を食卓に取り入れてみてください。
