日本の水道水は、世界的に見ても安全性の高い水と言われています。
しかし、水道水には消毒のために塩素が添加されており、それがトリハロメタンやカルキ臭などの原因となることがあります。
トリハロメタンは、発がん性などの健康被害が懸念されている物質です。
一方、カルキ臭は味や臭いを悪くするだけでなく、肌への刺激なども問題となります。
特に赤ちゃんは、大人よりも体が小さく、デリケートです。
そのため、トリハロメタンやカルキの影響を受けやすいと言われています。
今回は、赤ちゃんも安心できる水道水のトリハロメタン・カルキ対策、沸騰によるカルキ抜き方法、浄水方法について解説します。
- 赤ちゃんにも安心!水道水のトリハロメタン・カルキ対策とは?
- 沸騰は大丈夫?水道水のカルキ抜き方法とは?
- (沸騰させる際の注意点)
- (赤ちゃんに与える水の場合)
- 水道水のミネラルは大丈夫?赤ちゃんにも安心な浄水方法とは?
- まとめ
赤ちゃんにも安心!水道水のトリハロメタン・カルキ対策とは?
(トリハロメタンとカルキの具体的な危険性とは?)
・浄水場で塩素消毒の時に発生します。
・発がん性、生殖毒性、催奇性などの健康被害が懸念されています。
・乳幼児は、大人よりも影響を受けやすいと言われています。
・日本では、トリハロメタンに対しては、厳しい水質基準を定めています。
②カルキ:
・石灰の一種で、次亜塩素酸ナトリウムと言い、水道水やプールなどでの消毒・殺菌に使用されています。
・味や臭いを悪くするだけでなく、肌への刺激や髪の毛の乾燥などの原因となります。
・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を悪化させる可能性もあります。
・水道水のカルキは、長期間飲み続けても、体に害のない濃度で注入されており、24時間監視されて基準値以下で保っているので、実際には安全に飲むことができます。
(水道水のトリハロメタン・カルキ対策)
①沸騰させる
・・・水道水を沸騰させることで、トリハロメタンやカルキを除去することができます。
沸騰させる時間は、10分程度が目安と言われています。
ただし、沸騰させすぎると、水中のミネラルが失われてしまうので注意が必要です。
また、沸騰させるとカルキ抜きの状態になりますが、カルキを抜いたことで消毒効果がなくなり、空気中の細菌や何らかの原因による細菌が繁殖しやすくなります。
そのため、長期間保存はできず、早めに飲むようにしてください。
②浄水器を使う
・・・浄水器には、様々な種類があります。
活性炭カートリッジを使った浄水器は、トリハロメタンやカルキだけでなく、カビ臭やアンモニア臭などの除去にも効果があります。
③時間をおく
水道水をしばらく放置しておくことで、カルキ臭が抜けることがあります。
ただし、トリハロメタンは揮発しにくい物質なので、この方法だけでは完全に除去することはできません。
④ミネラルウォーターを使う
・・・ミネラルウォーターは、トリハロメタンやカルキを含んでいないので、赤ちゃんに安心して与えることができます。
ただし、ミネラルウォーターにも種類があるので、成分をよく確認してから選ぶようにしましょう。
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沸騰は大丈夫?水道水のカルキ抜き方法とは?
最も一般的なカルキ抜き方法は、沸騰させることです。
沸騰させることで、塩素が揮発し、トリハロメタンやカルキ臭を除去することができます。
(沸騰させる際の注意点)
①沸騰時間
・・・10分程度が目安です。
沸騰させすぎると、水中のミネラルが失われて、消毒効果が無くなるので注意が必要です。
②沸騰させた後
・・・沸騰した後は、粗熱を取ってから冷蔵庫で保存し、早めにのむようにしましょう。
(沸騰以外のカルキ抜き)
①浄水器を使う
・・・活性炭カートリッジを使った浄水器は、トリハロメタンやカルキだけでなく、カビ臭やアンモニア臭などの除去にも効果があります。
②時間を置く
・・・水道水を30分ほど放置しておくことで、カルキ臭が抜けることがあります。
ただし、トリハロメタンは揮発しにくい物質なので、この方法だけでは完全に除去することはできません。
③市販のカルキ抜き剤を使う
・・・市販のカルキ抜き剤は、手軽にカルキを除去することができます。
ただし、製品によって効果や安全性に違いがあるので、使用前に必ず説明書をよく読んでください。
(赤ちゃんに与える水の場合)
赤ちゃんは大人よりも体が小さく、デリケートです。
そのため、トリハロメタンやカルキの影響を受けやすいと言われています。
赤ちゃんに与える水は、沸騰させた水道水またはミネラルウォーターがおすすめです。
①沸騰させた水道水を使う場合
・沸騰時間は、15分程度が目安です。
・粗熱を取ってから哺乳瓶に移し替えてください。
・哺乳瓶は、煮沸消毒してから使用してください。
②ミネラルウォーターを使う場合
・成分表示をよく確認してから選びましょう。
・軟水よりも硬水の方が、ミネラルバランスが良く、赤ちゃんにとって適しています。
ただし、赤ちゃん自体が軟水、硬水のどちらを好むのかは個人によります。
・いずれの方法を選ぶ場合も、水は早めに飲み切るようにしましょう。
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水道水のミネラルは大丈夫?赤ちゃんにも安心な浄水方法とは?
水道水を浄水器で浄水すると、トリハロメタンやカルキ臭などの不純物を除去することができます。
しかし、同時にミネラルも除去されてしまうことがあります。
ミネラルは、人間の体にとって重要な役割を果たしています。
特に、赤ちゃんは成長過程で多くのミネラルを必要としています。
(ミネラルを残しながら浄水する方法)
①活性炭カートリッジ以外の浄水器を使う
・・・膜浄水器や逆浸透膜浄水器は、ミネラルをほとんど除去せずに、トリハロメタンやカルキなどの不純物を除去することができます。
②ミネラル補給剤を使う
・・・浄水した水に、ミネラル補給剤を加えることで、ミネラルを補充することができます。
(赤ちゃんに与える水の場合)
赤ちゃんは、大人よりも体が小さく、デリケートです。
そのため、ミネラル不足の影響を受けやすいと言われています。
赤ちゃんに与える水は、ミネラルが残っている水を与えることが理想です。
(ミネラルが残っている水を選ぶ際のポイント)
①硬水を選ぶ
・・・硬水は、軟水よりもミネラル含有量が多いです。
ただし、軟水よりも飲みにくいことがあるので、赤ちゃんによっては飲まないこともあります。
②成分表示をよく確認する
・・・カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量を確認しましょう。
③赤ちゃん用のミネラルウォーターを選ぶ
・・・赤ちゃん用のミネラルウォーターは、赤ちゃんの体に必要なミネラルがバランス良く含まれています。
(浄水器を使う場合)
①ミネラルを残すタイプを選ぶ
・・・浄水器を使う場合は、ミネラルを残しながら浄水できるタイプを選びましょう。
②浄水器のカートリッジは定期的に交換
・・・カートリッジの交換や、浄水器は定期的にメンテナンスする必要があります。
③メンテナンスを行う
・・・メンテナンスを怠ると、浄水器の効果が低下したり、逆に有害物質が生成されたりする可能性があります。
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まとめ
水道水のカルキ抜きには、沸騰させる以外にも様々な方法がありますが、基本的に水道水は安全で、カルキ抜きをしないでも安全に飲むことができます。
それでも沸騰させた水を飲ませたい場合は、カルキ抜きで消毒効果がなくなっているので、2時間以内に必ず飲ませるようにしましょう。
また、いずれの方法を選び場合も、水は早めに飲み切るようにしましょう。