日本人には古くから親しまれている飲み物の中に、「甘酒」というものがあります。
スーパーなどで「缶入り甘酒」などが市販されていることも多く、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
甘酒は、非常に栄養価が高く、「飲む点滴」と呼ばれることもあるほどです。
寒い日や風邪の予防として温めた甘酒を飲むことで、体を温め、栄養補給をすることができます。しかし、実際にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
また、甘酒にはどのような効果・効能があるのでしょうか。
今回は、甘酒の栄養素、栄養価、効果・効能、そして飲み方について詳しく解説していきます。さらに、甘酒を美味しくいただくおすすめレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
甘酒とは?栄養素と栄養価は?
(甘酒とは?)
甘酒は、米麹または酒粕に水を加えて発酵させた飲料です。
日本の伝統的な飲料で、江戸時代には夏バテ防止や栄養補給のために飲まれていました。
発酵によってできる麹には、アミノ酸やビタミン、酵素などが含まれており、栄養価が高いとされています。
(甘酒の栄養素と栄養価は?)
甘酒の主な栄養素・栄養価は以下のとおりです。
※ 栄養素・栄養価は(100g当り)文科省食品成分データベースより
・カロリー:76kcal
・タンパク質:1.7g
・脂質:0.1g
・炭水化物:18.3g
・ナトリウム:60mg
・カリウム:14mg
・カルシウム:3mg
・マグネシウム:5mg
・リン:21mg
・鉄:0.1mg
・ビタミンB1:0.01mg
・ビタミンB2:0.03mg
・ビタミンB6:0.02mg
・葉酸:8μg
・食物繊維総量:0.4g
・ブドウ糖:3.4g
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甘酒の効能・効果は?
(効能・効果)
甘酒は米や麹から作られており、麹にはアミノ酸やビタミン、酵素などが含まれているので、以下の効能・効果があると言われています。
①栄養価の高さ
・・・甘酒は米や麹から作られており、麹にはアミノ酸やビタミン、酵素などが含まれています。
そのため、甘酒は栄養価が高く、特にビタミンB群やミネラルの摂取源として優れています。
これらの栄養素は疲労回復やエネルギー補給に役立ちます。
②胃腸の調整
・・・甘酒には消化を助ける酵素が含まれています。
これにより、胃腸の調子を整える効果があります。
消化不良や胃もたれの症状を軽減する可能性があります。
③美肌効果
・・・甘酒には美肌に良いとされる成分が含まれています。
ビタミンB2やビタミンB6は肌の健康維持に役立ち、美肌効果を促進することが知られています。また、甘酒の内部からの保湿効果も期待されています。
④自然な甘さ
・・・甘酒は天然の甘みがありますが、砂糖を添加していないため、自然な甘さを楽しむことができます。
砂糖の代わりに甘酒を選ぶことで、カロリーや血糖値の上昇を抑えることもできます。
⑤疲労回復や冷え性、ダイエットにも効果的
(飲む点滴は栄養豊富か?)
甘酒はよく「飲む点滴」と言われますが、点滴はボトルやバッグに入れて吊した薬剤などを、静脈内に留置した注射針から少量ずつ投与する方法のことを言います。
点滴を行う目的は、脱水症の治療、栄養補給、薬剤投与などがあり、「点滴=栄養豊富」ということではありません。
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甘酒の美味しい飲み方とおすすめレシピは?
(甘酒の飲み方)
甘酒は、そのまま飲むのはもちろん、いろいろな飲み方があります。
ここでは、甘酒のおすすめの飲み方をいくつかご紹介します。
①ホット甘酒
・・・甘酒を温めて飲むのが定番で、寒い季節に特におすすめです。
温めることで、甘酒の甘みと風味がより一層引き立ちます。
②冷たい甘酒
・・・夏や暑い日は冷たい甘酒がおすすめなので、冷蔵庫で十分に冷やしてから飲みましょう。
冷やすことで、甘酒のさわやかな飲み口を楽しむことができます。
氷と一緒にグラスに注いで、冷たいドリンクとして楽しむこともできます。
③甘酒ソーダ
・・・甘酒に炭酸水を加えて飲むのもおすすめです。
炭酸水のさわやかな飲み口と甘酒の甘さが相性抜群です。
④甘酒ヨーグルト
・・・甘酒にヨーグルトを加えて混ぜ合わせる飲み物です。
甘酒の甘みとヨーグルトの酸味が絶妙にマッチします。
⑤甘酒ミルク
・・・甘酒に牛乳を加えて混ぜ合わせる飲み物です。
甘酒の甘みと牛乳のコクが濃厚な味わいです。
⑥フルーツ甘酒
・・・甘酒はフルーツとの相性が良いため、ミキサーやブレンダーで甘酒とお好みのフルーツを合わせてスムージーにするのもおすすめです。
(甘酒レシピ)
米麹と水だけを炊飯器を使って作ります。
材料:米麹(生)500g・水550cc・お好みで砂糖少々
①米麹と水と砂糖を混ぜます。
・・・炊飯器の内釜を使用して混ぜると良いです。
②炊飯器の蓋を開けたまま濡れ布巾を被せ、蓋をします。
・・・布巾は濡らし、蓋は半開きにします。蓋は閉めてはいけません。
③保温ボタンを押します。
半開き状態で保温ボタンです。炊飯ボタンを押さないよう注意しましょう。
④4時間経ったらかき混ぜます。
麹が均一に発酵するように、ゆっくりかき混ぜます。
⑤さらに4時間保温します。
・・・かき混ぜたあとに、さらに4時間保温します。合計8時間で完成です。
完成した甘酒は、小鍋に移して火にかけて、ひと煮立ちさせた後に冷蔵庫で保管してください。
まとめ
甘酒は、そのまま飲むのはもちろん、いろいろな飲み方ができるドリンクです。
いろいろな飲み方を試して、自分好みの甘酒を見つけましょう。