最終更新
犬のダニは、犬の皮膚に寄生する小さな虫です。
ダニに刺されると、かゆみや炎症などの症状が出ることがあり、犬に病気を媒介することもあります。
そのため、犬のダニ対策は重要です。
ダニは犬にとって不快なだけでなく、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。
今回は、犬のダニ対策のための取り方、対応策、効果的な予防方法について詳しく解説します。犬の健康を守るために、ダニに対する適切な対策を行いましょう。
犬に寄生するダニの種類と症状は?
(犬に寄生するダニの種類と症状)
犬に寄生する主なダニには、次のものがあります。
①マダニ
・・・成虫になると吸血前で体長が3~8mm程度になります。
草むらなどに生息しており、動物の匂いや体温、体臭や振動などに反応して、動物の上に飛び降りるなどをして寄生して吸血します。
症状:かゆみ、痛み、赤い腫れ、皮膚の炎症、疲労感などがあります。
②耳ヒゼンダニ
・・・体長が0.3〜0.5mm程度の小さなダニです。
耳の穴から入り、耳の中(外耳道)に寄生します。
皮膚の下に疥癬トンネルと呼ばれる水平に掘り進み産卵や糞を残したりします。
症状:耳がかゆくなる、黒い耳垢が大量にでる、耳から臭い匂いがするなどがあります。
③ツメダニ
・・・体長が0.2〜0.3mm程度の小さな虫です。
ツメダニに刺されると、かゆみや炎症などの症状が出ることがあります。また、ツメダニは皮膚病の原因となることもあります。
④ニキビダニ
・・・体長約0.1~0.4mmで肉眼では見えません。毛包中とも呼ばれます。
犬の目、口周りなどに寄生することが多いです。人間の顔などにも寄生します。
症状:皮膚が赤みかかったニキビみたいになり、痒くなります。
これらのダニの中で、特に犬に寄生することが多いのはマダニです。
マダニに寄生されると、犬は痒み、炎症、皮膚病、発熱などを発症し、症状が重い場合は死亡する可能性もあります。
犬のダニの取り方や駆除方法は?
(ダニの取り方は?)
犬のダニを自分で取り除くには、以下の手順に従ってください。
ダニは酢の匂いやアルコールが苦手なので、酢を浸み込ませたコットンなどで患部を抑え、ダニを誘き出します。
①犬を観察する。
・・・犬の体をよく観察し、ダニを見つけてください。
②直接触らない。
・・・ダニを見つけたら、ピンセットでダニの頭をつかみ、ゆっくりと引き抜いてください。
③ダニの頭を残さない
・・・ダニの頭を残さないように注意してください。
④患部は消毒する。
・・・ダニを取り除いた後、患部を消毒してください。
犬のダニを自分で取り除くのが難しい場合は、獣医師に依頼してください。
(ダニの駆除方法は?)
犬のダニの駆除方法は、以下のような手順で行うことが一般的です。
①定期的なブラッシング
・・・犬の被毛を定期的にブラッシングすることで、ダニを取り除くことができます。
ブラッシングはダニの早期発見にも役立ちます。
②環境の清潔化
・・・犬が頻繁に過ごす場所を清潔に保つことが重要です。
床やベッドの掃除や洗濯、掃除機をかけることで、ダニの繁殖を防ぐことができます。
③ダニ駆除剤の使用
・・・市販されているダニ駆除剤やスプレーを使用することで、犬の被毛や周囲の環境からダニを駆除することができます。
ただし、獣医師の指示に従って正しい製品を選び、使用方法を守るようにしましょう。
④獣医師の診察と処方薬の使用
・・・重度のダニ感染や特定のダニ種に対しては、獣医師の診察を受け、処方された薬剤を使用することが必要な場合があります。
処方薬は獣医師の指示に従って正確に投与しましょう。
なお、ダニ対策は予防も重要です。獣医師の指導のもと、「フロントライン」などの予防薬の使用や適切な予防方法を実施することで、ダニによる感染や被害を最小限に抑えることができます。
犬のダニの予防方法は?
(ダニの予防方法は)
犬のダニを予防するには、以下のことに注意してください。
①ダニの確認
・・・を散歩させる前に、犬の体にダニがいないかどうかを確認してください。
②ダニの居場所を避ける
・・・犬を散歩させる際には、草むらや藪などのダニが発生しやすい場所を避けてください。
③市販のダニ予防剤を使用する
・・・ダニ取り首輪やダニ取り薬などのダニ予防剤を使用する。
犬のダニ対策をすることで、犬の健康を守ることができます。
犬のダニ対策グッズとは?
(ダニ対策グッズは?)
市販されている犬のダニ対策グッズを、いくつかご紹介します。
①ダニ予防首輪
・・・一般の首輪として使用し、マダニや飲みをしっかり駆除します。
②ダニ取り薬
・・・マダニやノミの成虫を速やかに駆除します。
体の一か所に滴下することで、全身に広がります。
長期間効果があるものや、シャンプーしても効果が変わらないものもあります。
③ダニ忌避剤
・・・ペットの皮膚に直接に塗り込むことや、ペットの生活するベッドや床、カーペットなどに散布することもできます。
まとめ
なお、ダニ対策は予防も重要です。
まずは市販のダニ予防薬を試してみましょう。
また、獣医師の指導のもと、フロントラインなどの予防薬の使用や適切な予防方法を実施することで、ダニによる感染や被害を最小限に抑えることができます。