足の健康は、私たちの日常生活において極めて重要です。
しかし、時に足に関する痛みなどの病気が生じることがあり、その中にはモートン病があります。
モートン病とは、足の痛みや不快感を引き起こす一般的な疾患の一つで、足の指の付け根に神経が圧迫されて起こる痛みやしびれなどの症状を特徴とする病気です。
今回は、モートン病の原因と症状、治療法としての保存療法と手術の違い、インソールや靴選びによるセルフケア方法を解説します。
モートン病の原因と症状は?
(原因)
①神経の圧迫
・・・モートン病の主要な原因の一つは、中足骨間の神経が圧迫されることです。
この神経は足の指に走行しており、足裏の前部に位置しています。
神経が圧迫されることで、炎症が生じ、痛みが発生します。
②靴の選択
・・・高いヒールや細いつま先の靴を頻繁に履くことが、神経への圧迫を引き起こす原因となります。
特に、つま先が狭くて高いヒールの靴は、足の前部に圧力をかけやすく、神経にダメージを与える可能性が高まります。
③足の異常
・・・足の骨の異常や足のアーチの変化、親指と第2指の間の空間が狭い場合など、足の構造的な問題がモートン病のリスクを増加させることがあります。
(症状)
①痛み
・・・モートン病の主要な症状は、足の前部やつま先に痛みや燃えるような感覚が生じることです。
痛みはしばしばつま先から底部にかけて広がり、歩行や長時間の立ち仕事時に悪化することがあります。
②しびれと刺すような痛み
・・・神経の圧迫により、足の指にしびれや刺すような痛みが現れることがあります。
③しばしば指同士の感触
・・・モートン病により、足の指同士が触れ合っているように感じることがあります。
④痛みの発作
・・・痛みはしばしば発作的に現れ、特に靴を履いているときや足に圧力がかかる状況で悪化することがよくあります。
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モートン病の治療法とは?保存療法と手術療法との違いは?
モートン病の治療法には、保存療法と手術療法の2つの方法があります。
(保存療法)
①靴の選択
・・・モートン病の症状を和らげるために、足に適した靴を選ぶことが重要です。
靴のつま先が広く、中足部に余裕のあるものを選びましょう。
また、高いヒールや細いつま先の靴は避けるようにします。
②インソール
・・・カスタムメイドの足底インソールを使用することで、足のアーチをサポートし、足の圧力を分散させ、痛みを軽減するのに役立ちます。
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③テーピング
・・・専門家が行うテーピング技術を使用することで、足の神経にかかる圧力を軽減できます。
これにより痛みが和らぐことがあります。
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④薬物療法
・・・炎症や痛みを軽減するために、消炎鎮痛剤などの痛み止めが、処方されることがあります。
⑤物理療法
・・・物理療法には、エアロビクスやストレッチング、足の筋肉を強化するエクササイズなどが含まれます。
(手術療法)
手術は、保存療法が効果的でない場合や、症状が重度の場合に検討されます。
手術の目的は、神経の圧迫を解消し、痛みを根本的に取り除くことです。
以下は一般的なモートン病手術の種類です。
①神経切除術
・・・神経を圧迫している組織や傷んだ神経を切除する手術です。
これにより、神経への圧迫が解消され、痛みが緩和されます。
②神経環境改善術
・・・神経を取り囲む組織の一部を調整する手術で、神経にかかる圧力を軽減します。
手術は効果的であることがありますが、リスクと回復期間が伴います。
手術前に医師と十分な説明を受け、リスクと利点を理解することが重要です。
治療法の選択は、患者の症状の重度や個別の状況に応じて決定されるべきです。
保存療法から始め、効果が不十分な場合に手術を検討することが一般的なアプローチです。
医師との協力により、最適な治療プランを立てることが重要です。
モートン病の治し方!インソールや靴選びなどのセルフケア方法は?
モートン病の症状を軽減するために、セルフケア方法として以下のアプローチを試すことができます。
ただし、症状が重度な場合や効果がない場合は、医師に相談して専門的な治療を受けることが重要です。
(セルフケア方法)
①足に適した靴を選ぶ
・・・靴が足に合わないという原因が最も多いと言われています。
靴専門店で、適切なサイズの靴を選びましょう
②高いヒールを履くのを控える
・・・細いつま先の靴は避け、つま先に余裕がある靴を履くことが重要です。
③アーチサポートがある靴を選ぶ
・・・足の負担が軽減されることがあるので、足の形に合った靴を選ぶことが大切です。
④インソールの使用
・・・カスタムメイドの足底インソールを考えましょう。
これは足のアーチをサポートし、足にかかる圧力を分散させるのに役立ちます。
インソールは靴に取り付けることができ、痛みを軽減するのに助けになります。
⑤テーピング
・・・プロのテーピング技術を使って足をサポートすることができます。
これにより、神経への圧力が軽減されます。
テーピングは専門家の指導を受けるか、指導書に従って行うことがおすすめです。
⑥足の休息とアイシング
・・・痛みがひどい場合、足を休めましょう。
長時間の立ち仕事や歩行を避け、足を上げて休息させることが重要です。
痛みを軽減するために、炎症を抑えるためにアイシングを行うことも考えましょう。
⑦薬物療法
・・・病院で診察を受け、炎症を抑える薬を処方してもらいましょう。
ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や痛み止めを医師の指導のもとで使用することができます。これらの薬物は炎症や痛みを和らげる助けになります。
⑧エクササイズ
・・・痛みのある足指の関節をマッサージすることで、動きを良くして痛みを改善します。
また、専門家の指導を受けて足の筋肉を強化し、柔軟性を改善するエクササイズを行うことができます。
モートン病のセルフケア方法を試す際には、症状が改善するまで続けることが大切です。
しかし、症状が悪化するか、長期間改善しない場合は、医師の診察を受け、専門的な治療を検討することをおすすめします。
まとめ
モートン病の症状は個人によって異なることがあり、痛みの程度もさまざまです。
まずは、セルフケア方法を試してみましょう。
症状が重度な場合や症状が続く場合は、医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。