北海道へ旅行するなら、知床半島を訪れることをおすすめします。
自然景観が美しく、運が良ければヒグマも見られる可能性があります。
知床半島は非常に人気の観光地です。
一般的に本州の8月は真夏で気温は30℃を超えるのが普通で、時には35℃以上になることも珍しくありません。
しかし、知床半島の夏は本州とは少し違います。
そこで、今回は知床半島初心者のために、8月に知床半島に行くならどんな服装が良いかや、知床5湖周辺を散策する方法、おすすめの観光スポットをご紹介します。
北海道の知床とはどんなところ?
(流氷の南限)
自然に恵まれた北海道の中でも東部に位置する知床半島は、北半球における流氷の南限であり、流氷がもたらすプランクトンなどを基礎に海、川、陸の独特の食物連鎖を形成しています。
海では魚介類が繁殖し、それを餌とするアザラシやシャチが集まり、河川をさかのぼる鮭を餌に日本最大の陸生哺乳類のヒグマも数多く見られます。
(自然景観が凄い!)
また火山活動により形成された知床連山は、多種多様な植物や独特の自然景観が見られ、シマフクロウやオオワシなどの国際的希少種も生息し、平成17年には世界自然遺産として登録されました。
知床も狭い場所ではないので、ある程度スポットを絞って行くことが知床観光の秘訣です。
まずは8月の知床の服装からご案内です!
知床の7月~9月の服装は?
(知床の8月は暑い?涼しい?)
旅行へ行くときに着になるのは、どんな服装が良いかですよね。
知床観光の起点になる「斜里町」の気温(1991~2020)平均です。
①気温
・・・7月17.7℃ 8月19.3℃ 9月16.0℃
②最高気温
・・・7月22.6℃ 8月24.3℃ 9月21.2℃
③最低気温
・・・7月13.2℃ 8月14.8℃ 9月10.8℃
8月だと平均19.3℃、最高24.3℃、最低14.8℃なので、かなり涼しく感じると思います。
④森の中は長袖と長ズボン。
・・・町の中など通常の場所では、TシャツでもOKですが、森の中などに入るときは、薄手の長袖や長ズボンを用意して行きましょう。
ただし、他のガイドブックなどに書かれているように、まれに25℃~30℃に温度が上がることがあるので、その時の気温によっては熱中症に注意する必要があります。
知床五湖巡りのときの服装は?
(服装と用意していくもの)
基本的に知床五湖巡りは、山間部を散策すると考えましょう。
①帽子
・・・日焼け、虫さされ、下枝の落下から頭を防ぎます。
②長袖・長ズボン
・・・通常の場所ではTシャツでも良いですが、散策するときは寒い場合や虫刺されを防ぐために長袖(腕をまくれるタイプ)を用意しましょう。
また半ズボンやレギンスは虫にさされるので、おすすめできません。
③手袋
・・・日焼けや虫刺されを防ぐために、薄手の手袋を用意して下さい。
④靴
・・・履きなれているスニーカーや、トレッキングシューズを用意します。
雨が降ったときを考えて、防水加工されている靴が理想的です。
サンダル履きやハイヒールでは歩くことができないので、辞めましょう。
⑤レインウエア
・・・雨が降ったときや、下草が濡れている時にズボンが濡れないように使用します。
⑥リュック
・・・必需品やタオル、着替えなどを入れておくのに使用します。
飲み物やお菓子など、甘い匂いや糖分の強い食べ物は、ヒグマを呼び寄せる恐れがあるので
飲み物はなるべく水かお茶が良いでしょう。
知床五湖散策と観光スポットは?
(知床五湖)
知床半島の斜里町にある湖で、一湖から五湖までありますが、融雪時や雨の降ったあとには数が増えることがあります。
遠方に知床連山を観ることができ、湖面に写る山々の風景を見ながら、ゆっくり遊歩道を歩くコースは観光客に大人気です。
ヒグマが出没したときは、遊歩道が閉鎖されることがあります。
知床五湖HP:
①知床五湖フィールドハウス
・知床五湖のインフォメーション機能と地上遊歩道利用の受付です。
・営業時間:8:00~18:00(8月中)
②知床五湖パークサービスセンター
・営業時間:8:00~17:00(8月中)
(アクセス)
①バス
・・・ウトロ温泉バスターミナル~知床五湖(期間限定) 約25分
②車
(二種類の散策路)
知床五湖の散策はフィールドハウスから二種類の散策路があります。
①地上遊歩道
・地上を散策するので、ヒグマ活動期はガイドツアーに参加しなければなりません。
・小ループは一湖・二湖高架木道を通るコースで、全周約1.6kmで所要時間は約90分です。
ツアー料金は大人(12歳以上)3,500円、小人(6~11歳)2,000円、幼児受け入れ無し。
・大ループは五湖全部と高架木道を通るコースで、全周約3kmで所要時間は約3時間です。
ツアー料金は大人4,500円~5,300円、小人2,250円~4,500円。
・この遊歩道を散策するには、受付手続きとレクチャー受講(10分程)が必須で、ヒグマの出没などの状況によっては、閉鎖されることがあります。
②高架木道(高さ2~5m・全長0.8km)
・手続きは不要で、無料で利用できますが、行けるのは1湖だけです。
・所要時間は往復で約40分ですが、展望台から知床連山やオホーツク海を見ることができます。
・高架木道の脇には高圧電流が流れているので、ヒグマが上がってくることはありません。
・バリアフリーなので、車椅子利用が可能です。
まとめ
8月の知床は比較的涼しい日が多いので、長袖などの着替えはリュックに入れて、必要に応じて着るようにしてくださいね。
またヒグマの生育地で活動期でもあるので、ガイドさんの指示には必ず従うようにしてくださいね。