北海道大雪山連峰の主峰「旭岳」は、日本一紅葉の早い場所として知られています。
毎年北海道の夏の終わりには、テレビなどの情報で旭岳の紅葉風景を見ることがあるでしょう。
でも旭岳は標高2,291mもあるので、紅葉は観たいけど家族連れや初心者では登山をするのは無理だろうと思っていませんか?
実は、旭岳の頂上を目指すことではなく、紅葉を観ることが目的なら、子供から高齢者までハイキング気分で手軽に回れるコースがあるのです。
今回は、旭岳の紅葉を楽しめる時期と初心者コース、所要時間と服装について解説します。
旭岳で紅葉を観ることができる時期は?
(紅葉の時期は9月下旬頃)
本州ではまだ暑い8月下旬頃から徐々に色づき始め、9月中旬頃には紅葉が見られます。
その年の気候によって紅葉の時期が変わることもあり、10月中旬まで紅葉が見られることもあります。
ただし、10月初旬頃に雪が降ることもあるので、注意が必要です。
(紅葉のライブはカメラで確認)
一般的には、9月中旬~10月初旬が紅葉の時期ですが、現地のライブカメラで確認することをおすすめします。
①旭岳ロープウエイライブカメラ
・・・公式HPで紅葉のライブカメラと運行状態を必ず確認しましょう。
初心者コースといえども、霧などで視界不良になることがあります。
公式HP:
②東川町ライブカメラ
・・・旭岳山頂カメラで1時間毎の山頂方面の紅葉状態を確認することができます。
過去7日間の一覧表もあるので、紅葉状態を観ることができますよ。
公式HP:
旭岳の紅葉見学にはロープウエイに乗ろう
(旭岳ロープウエイ)
①一気に1600mまで行く
・・・旭岳山麓駅から標高1600mの姿見駅まで、ロープウエイで一気に登ります。
家族連れや登山初心者、またベテランでも、ほとんどの方が利用するロープウエイです。
②駅:旭岳山麓駅~姿見駅
③運行時間:始発6:30・下り17:30(例として2022年9月29日の場合)
・・・時期により運行時間が変わります。
詳細については、旭岳ロープウエイの公式HPで運行スケジュールを確認してください。
④所要時間(片道):約10分
⑤料金
大人往復2,200円 片道1,300円(10/21~5/31)
小人往復1,500円 片道900円(10/21~5/31)
大人往復3,200円 片道2,000円(6/21~10/20)
小人往復1,600円 片道1,000円(6/21~10/20)
⑥公式HP:
初心者にやさしいコースは?所要時間と服装は?
(紅葉は山頂より低い場所)
紅葉の景色を楽しむために登山するのなら、旭岳の山頂へ行く必要はありません。
紅葉があるのは山頂よりもかなり低い場所なので、姿見駅からの散策コースで十分紅葉は楽しめるのです。
山頂方面へ行っても樹木が無いので、紅葉はありません。
(おすすめの「姿見の池散策コース」)
①一周:約1.7km
②所要時間:約1時間
(姿見の池散策コース)
①姿見駅(ロープウエイ山頂駅)
・・・標高1600mの駅で、地元のじゃがいもコロッケやコーヒーが味わえます。
コースの出発地点です。
②第一展望台
・・・姿見の駅からすぐ近くにあります。
③第二展望台
④第三展望台
・・・姿見の駅から、ゆっくり景色を見ながら歩いて10~15分程度です。
⑤夫婦池
・・・コースの左側を「鏡池」右側を「擂鉢池」といいますが、二つの池を夫婦池と呼んでいます。
⑥第四展望台
・・・エゾシマリスの出現が多い場所です。
常に写真を撮れる態勢でいたほうが良いですよ。
⑦姿見の池
・・・天気が良ければ、この姿見の池に逆さ旭岳が映っているのを見ることができます。
ここから山頂へ向かう人はいますが、紅葉見学の人は第五展望台の方へ向かってください。
⑧第五展望台
・・・紅葉の大絶景や高山植物を眺めながら、姿見駅へ向かいます。
⑨姿見駅(ロープウエイ山頂駅)
(散策の服装は?)
①靴:底が厚めの靴または登山靴
・・・ロープを張った散策路を歩きますが、砂利道や階段があるので底厚の靴の方が楽です。
②服装:長袖・長ズボン、レインウェアなど
・・・基本的に気温が低いので、風を通さないジャンバーなどがあると良いです。
ただし、天気が良ければ歩いているうちに汗をかくので、重ね着など服を脱ぐことで体温調整ができる服装で行きましょう。
(紅葉時期は混むこともある)
①ロープウエイの混雑
・・・紅葉時期はロープウエイも混雑するので、待ち時間の余裕を持って紅葉見学の計画を立てましょう。
チケットを購入するときに並ぶことになりますが、焦らずに順番を待ちましょう。
ロープウエイに乗ってしまったら、空中からの紅葉の絶景を見ることができます。
②駐車場が混雑
・・・山麓駅に駐車場はありますが、紅葉時期は混雑するので、なるべく早い時間に駐車する場所を確保した方がよいです。
天気の良い休日は、駐車場が混雑するのを覚悟していきましょう。
(まとめ)
旭岳の紅葉は、朝の早いうちに行動するか、混雑するのを始めから覚悟していくかになると思います。
混雑するのが当たり前なので、もしスムーズに紅葉が見れたら、とてもラッキーと思って喜んでくださいね。