くしゃみは誰にでも起こり得る自然な動作ですが、マナーを守らないと周りの人に迷惑をかけてしまうことがあります。
日本と海外ではくしゃみのマナーが異なるので、海外旅行に行く際には注意が必要です。
今回は、くしゃみが出る原因とくしゃみは危険なのか？またヨーロッパやアメリカなど外国と日本とのくしゃみに対するマナーの違いについて解説します。
くしゃみがでる原因は？くしゃみは危険？
（くしゃみがでる原因は？）
くしゃみは、鼻の粘膜が刺激されて起こる反射です。
くしゃみの原因はさまざまですが、一般的なものとしては、以下のようなものがあります。
①アレルギー
･･･花粉症、ハウスダスト、ペットのアレルゲンなどのアレルギー反応が引き金となることがあります。
アレルギー性鼻炎などは、鼻水なども誘発し、連続してくしゃみをすることもあります。
②風邪やインフルエンザなどの感染症
･･･ウイルスや細菌の感染によって鼻や喉が刺激され、くしゃみが誘発されることがあります。
③空気中の刺激物
･･･ 空気中に存在する刺激物、例えば化学物質、ホコリ、煙、香水などもくしゃみを引き起こす可能性があります。
また、鼻に異物が入ることや、強い光によってくしゃみをすることもあります。
④体の不調
･･･緊張したり、ストレスが溜まることや、笑いすぎたときにも、くしゃみを誘発することがあります。
（くしゃみは、我慢できるのか？）
①くしゃみはがまんできない
･･･くしゃみは、鼻の粘膜が刺激を受けると、鼻や口から発作的に空気を放出する反射運動なので、自分で我慢するのはとても難しいと言われています。
②我慢するとどうなる？
･･･くしゃみを我慢すると、鼻の粘膜が傷つき、鼻血が出たり、鼻づまりが悪化したりすることがあります。
また、花粉症や風邪などの症状を悪化させてしまう恐れもあります。
そのため、くしゃみを我慢するのではなく、マナーを守ってくしゃみをしましょう。
（くしゃみは危険なの？）
くしゃみ自体は、一般的に危険ではありませんが、注意しなければならないことがあります。
①感染の広がり
･･･くしゃみは、感染性のある病原体を拡散する可能性があります。
特に風邪やインフルエンザの場合、くしゃみによってウイルスが周囲に広がることがあります
感染している人は、人混みや公共の場に出かけることを控えるようにしてください。
②けがのリスク
･･･突然の強いくしゃみは、周囲の環境に注意が向けられずにけがをする可能性があります。
例えば、運転中や危険物の周りでくしゃみを我慢しようとすると、注意力が散漫になるため、事故やけがのリスクが高まる可能性があります。
くしゃみのマナーを守って迷惑をかけないようにするには？
（くしゃみのマナーとして、日本で行っていることは？）
日本では、くしゃみをするときのマナーとして、一般的に次の行為を行っていることが多いです。
①ティッシュや肘の内側でくしゃみを抑える
･･･くしゃみを感じたら、マスクがない場合はティッシュやハンカチなどで口や鼻をしっかりと覆いましょう。
ティッシュが手元にない場合は、肘の内側を使うことが推奨されますが、実際には手で口を押えることが約90％と言われています。
②使ったティッシュの適切な処理
･･･くしゃみ後に使用したティッシュは、すぐに適切な場所に捨てましょう。
公共の場では、設置されているごみ箱に捨てることが望ましいです。
ポケットやバッグにティッシュを入れて持ち歩くことも、緊急時に便利です。
③頻繁な手洗い
･･･くしゃみ後には、石鹸と水を使って適切に手を洗いましょう。
手洗いが難しい場合は、アルコールベースの手指消毒剤を使用することも効果的です。
④人ごみや密集した場所を避ける
･･･くしゃみが続く場合や風邪の症状がある場合は、人ごみや公共の場に出かけることを控えることが望ましいです。
⑤配慮と理解
･･･くしゃみは誰にでも起こり得る自然な反射ですが、周囲の人々への配慮も忘れないようにしましょう。
くしゃみをする際に「すみません」と声をかけるなど、他の人々への気遣いを示すことが重要です。
日本と海外のくしゃみマナーの違いは？
（日本とヨーロッパ、アメリカなどの違いは？）
ヨーロッパやアメリカなどの海外でも、それぞれの国や地域でマナーが異なる場合がありますが、一般的なマナーの傾向として捉えてください。
①覆い方
・日本･･･口と鼻を手やティッシュやハンカチ、肘の内側で覆います。
日本では、咄嗟につい手で口を覆うこともあります。
・海外･･･口と鼻を素手で覆うのはマナー違反で、その手で握手をしたり他の物に触れるのを、周囲に気配りのしない非常識な人と思われます。
海外では、ハンカチやタオル、なければ上着の肩の部分に花と口をあてて、くしゃみをします。
②マスクの使用
・日本･･･日本ではくしゃみや咳が出そうなときは、マスクを着用することが一般的で、周囲への配慮や感染予防の一環として広く実践されています。
・海外･･･マスクの着用は一部の海外で一般的ですが、全体的には日本ほど普及していない傾向があります。
③くしゃみの音
・日本･･･大きな音がでるのはやむを得ないと考えますが、他の人から顔をそむけるとか、レストランなどではナプキンやハンカチで口鼻を抑えます。
・海外･･･くしゃみをした後は、必ず小さな声で良いですが、「Excuse me」と言いましょう。
④くしゃみよりも嫌われるもの
特に海外で嫌われることには、くしゃみよりも鼻をすすることが、周りに不快感を与えてしまいます。
鼻をすするなら、さっさと鼻をかむ方がマナーと言われています。
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まとめ
くしゃみは自然現象とはいえ、日本と海外ではマナーとしての考え方が異なります。
日本ではよくても、海外ではマナー違反となることがあるので、それぞれの国や地域のマナーにあわせて対処しましょう。
