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インフルエンザは一般の風邪とは異なり、インフルエンザウイルスによる気道感染症で、高熱、強い咳、頭痛、関節痛、倦怠感などの症状がみられます。
そして合併症として気管支炎、肺炎などを起こし、場合によっては死亡する可能性のある怖い病気です。
そのインフルエンザに家族が感染した場合、家族のうち誰かが看病することになりますが、看病においての注意点や、予防のためにすること、もし感染した場合どうするのかについて解説します。
インフルエンザの看病で、注意するポイントは?
(感染経路は?)
インフルエンザは、主に次の二つの経路で感染することが分かっています。
①飛沫感染
・・・インフルエンザに感染している人の咳、くしゃみなどにより、ウイルスが周りに飛散します。
そのウイルスを他人が口や鼻から吸い込むことで感染します。
周りに席をする人がいたときは、気を付けましょう。
②接触感染
・・・インフルエンザに感染している人が、手を洗わない、または消毒しないまま触った場所や物を他の人が触って、その手で自分の口や鼻を触ることで感染します。
手すり、ドアノブ、扉、バスなどの吊り輪など、素手で触る部分には気を付けましょう。
(インフルエンザの看病 注意ポイント)
①看病する人を決める
・・・感染者がウイルスを排出するのは、発症後3~7日間と言われています。その間は、決まった人が看病し、他の家族にうつらないよう注意します。
②感染者専用の部屋にする
・・・できれば感染者の部屋を専用にして、看病人の他は入らないようにします。
③家族全員マスクをする
・・・感染者に限らず、他の家族も使い捨てマスクを着用します。
④こまめに手を洗う
・・・感染者と家族ともに、こまめに手を洗います。
また消毒もこまめに行いましょう。
⑤感染者が触れたものは消毒する
・・・感染者の分泌物、排泄物がドアノブや手すり、椅子、テーブルなどに付いたときは、ゴム手袋を使用して消毒してください。
トイレなどに消毒薬を置きましょう。
⑥感染者の使用したものは捨てる
・・・ティッシュやマスクはビニール袋に入れて、しっかり縛ってゴミ出しに出します。
⑦感染者専用のタオルにする
・・・感染者専用のタオルにして、他の人は触らない。
感染者以外は、別のタオルを使いましょう。
タオルは共用でなく、個人別にする方が良いです。
⑧体調に注意する
・・・家族も感染している恐れがあるので、1週間くらいは自分の体調に気を付けて、他人となるべく接触しないようにします。
自分の体が不調なときは、なるべく出歩かないようにしてください。
⑨換気をする
・・・部屋はあまり乾燥しないように湿度50~60%にして、1時間に1回は部屋の換気をしてください。
インフルエンザの予防のためにすることは?
(予防ですることは?)
①予防注射を打つ
・・・インフルエンザの予接種の時期になったら、ワクチンを接種するようにします。
②他人との距離をあける
・・・ウイルスの飛沫距離は約1m~2mなので、必要以上に他人に近づくことや、密になることのないよう気を付けてください。
③日頃の健康管理をする
・・・日常的に栄養と睡眠は十分取るようにして、抵抗力をアップします。
④外出には注意する
・・・むやみに外出しないようにして、外出時にはなるべく人込みを避けます。
マスクは着用して、外出から帰ったら必ず手洗いをしてください。
インフルエンザの看病中に感染した場合はどうするの?
(感染したときは?)
インフルエンザの看病で自分も感染してしまうことは、十分あり得ます。
・他の家族への感染を防ぐ
・・・同居している他の家族にうつさないように、なるべく離れて生活するようにします。
・休養をとる
・・・インフルエンザにかかったら、熱が下がっても2~3日は感染する恐れがあります。学校や会社は出来るだけ休暇を取り、安静にして静養に努めましょう。
・高齢者や幼児との接触を避ける
・・・体力の弱い人や幼児、高齢者には、近づかないようにしましょう。
まとめ
インフルエンザで大事なのは、患者以外他の人にはうつさないことです。
看病するときもポイントを守り、しっかり予防対策をして看病してください。
新型コロナ対策は、そのままインフルエンザ対策になります。