コンクリート打ちっ放し壁は、コンクリートそのままの表面の内装が、お洒落なデザインとして多くの人に人気があります。
街の中でもコンクリート打ちっ放しの壁のお店もよく見かけますよね。
しかし、このコンクリート壁の家に住んでいる人の中には、カビや結露がひどくて住みづらいという声も聞こえてきます。
そこには、コンクリート壁特有の原因があるようです。
今回は、コンクリート壁のカビが発生する原因と、メリット・デメリット、打ちっ放しの結露対策についてご紹介します。
コンクリート壁のカビは、結露が原因?
(カビが発生しやすい条件)
カビが発生しやすい条件には、一般的に次のものがあります。
①気温が20℃~35℃
・・・20℃から35℃の中でも、25℃~30℃が得に繁殖しやすいです。
比較的暖かい気温から暑いという一般的な気温ですね。
②湿度が70%以上
・・・60℃位になると活動し始め、80%以上になると最も繁殖します。
特に湿度が70%以上になると、カビが繁殖しやすくなります。
コンクリートは多孔質の素材であり、水分を吸収しやすい特性があるため、湿度が高い環境ではカビが発生しやすくなります。
③ホコリ、汚れ、垢、食べかすなど
・・・カビは、コケや埃などの有機物を栄養にして繁殖します。
コンクリート表面にこれらの物質が付着していると、カビが生えやすくなります。
④換気が悪い
・・・湿気が漂う場所がカビは発生しやすい。
浴室や洗面所、地下室などの換気が悪い場所は、湿気がこもりやすく、カビが生えやすい環境になります。
これらの条件は、外気と内気の気温差や、湿度が高い場所に起きる結露によるものが多く、カビが活発的に繁殖する原因と言えます。
⑤結露
・・・温度差が原因で壁の表面に水滴ができる結露は、カビの原因となります。
特に冬季に室内外の温度差が大きくなると、結露が発生しやすくなります。
また、この条件を生じやすいのは、コンクリート壁や密閉された住宅です。
結露により発生したカビは繁殖することで、喘息や鼻炎、アレルギーなどの疾病につながる恐れがあるので、カビを見つけたらすぐに取り除くようにしましょう。
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打ちっ放しコンクリート壁のメリット、デメリットは?
(メリット)
①耐久性、耐火性、防音性に優れている
・・・コンクリートは非常に耐久性があり、時間が経っても劣化しにくいです。
また、コンクリートは火に強く、火災の際に燃えにくい素材です。
そのため、防火性が求められる建物に適しています。
音についても、外部に音が漏れにくい防音性に優れた構造と言えます。
②柱が無く部屋を広く使える
・・・お洒落なデザインで、部屋に広い空間を確保できます。
広い壁面をそのまま活かすことで、開放感のある空間を作ることができます。
特に、ワンルームや、間仕切りが少ない間取りの場合は、開放感をより一層強調することができます。
③コンクリートには強度がある
・・・一番の魅力としては強度が高く、見た目も頑丈で住宅自体に安心感があるということですね。
(デメリット)
①デザイン性の違いがない
・・・デザインの自由さが無く、どれも同じような壁なので、コンクリート特有の無機質で、冷たい感じがするという人がいます。
また、曲線的なデザインや細かいディテールの再現が難しいです。
②結露が起きやすい
・・・コンクリートは少なからず水分を含み、木造よりも高気密であるので、湿度が高くなると結露が起きやすい材質です。
適切な湿度管理や換気が行われないと、カビの発生リスクがあります。
③熱伝導率が高い
・・・熱伝導率が高いので熱が伝わりやすく、外気の影響を受け、夏は暑く、冬は寒くなりやすいので、冷暖房費が木造よりも高くなります。
特に寒冷地では内部の温度管理が難しくなることがあります。
④汚れが目立ちやすい
・・・コンクリートは、汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。
特に、色の濃いコンクリートの場合は、埃や汚れが目立ちやすいため、定期的な掃除が必要です。
打ちっ放しのコンクリート壁の結露対策は?
(結露対策はカビ対策にもなる!)
コンクリートは、特に結露になりやすいので注意が必要です。
結露対策をすることは、カビの対策にもなるので、しっかり行いましょう。
①窓の結露対策をする
・・・二重窓やペアガラスに窓を取り換え、結露を防止します。
空気層が断熱材の役割を果たし、熱伝導率を下げることができます。
冬の寒い時期も、防寒効果が高まります。
②換気をする
・・・こまめに窓を開けたり、換気扇を回したりして、室内の空気を入れ替えましょう。
窓を時々開けることや、家具を壁から離して風の通りを良くします。
③洗濯物を部屋干ししない
・・・部屋干しをやめて、乾燥機やエアコン、除湿器で洗濯物を乾かすようにします。
④防カビ剤を使う
・・・壁に防カビ剤の散布または塗ることで、カビが発生しないようにします。
カビが生えやすい場所は定期的に掃除し、カビが発生したら早めに除去しましょう。
⑤煮炊きのときは換気扇を回す
・・・煮炊きやお湯を沸かすときは、必ず換気扇を回します。
結露によるカビ発生を防ぐためには、温度、湿度、換気を調整して行い、カビの発生をシッカリするようにしてくださいね。
⑥壁に壁紙を貼らない
・・・壁紙を貼っても、湿度が高めになった場合、剥がれることがあるので、換気や除湿をしっかりします。
壁紙はなるべく張らない方がよいでしょう。
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まとめ
コンクリート壁には色々な魅力もありますが、結露には注意しましょう。
コンクリート壁は結露ができやすいですが、温度・湿度・換気を調整することで結露をある程度抑えることで、カビも少なくできると思います。