車椅子には、利用者が操作できるブレーキバーと介助者専用のブレーキレバーがあります。
介助者専用のブレーキバーは、車椅子の背もたれ部分やハンドルのグリップにあり、介護者は特に問題なくブレーキをかけることができます。
しかし、利用者が直接ブレーキをかける場合、ブレーキバーが小さくて、腕の力が弱いため上手く操作できないことがあるのです。
そのため、利用者が楽にプレーキバーを操作できる「ブレーキバー延長棒」が市販されています。
ただし、このブレーキバー延長棒は簡単な構造なので、手作りすることができますが、正しい長さや取り付け方に気を付けなければなりません。
今回は、車椅子のブレーキバー延長棒の作り方として、手作りする方向けの具体的な情報をご紹介します。
車椅子のブレーキレバー延長棒とは?
(ブレーキレバーに取り付ける)
ブレーキバー延長棒とは、車椅子のブレーキに取り付けることでm、腕の力が弱い人でもブレーキを簡単に操作できるようにする棒のことです。
延長棒は、大きく分けると2種類あります。
それぞれのタイプについて、説明します。
①金属製レバーをつなげるタイプ
・既存のブレーキレバーのキャップを外します。
・市販の金属製の延長棒を(約20㎝~)を差し込んでネジを締めます。
・既存のブレーキレバーが、約20㎝~延長するので、手の届きやすさと使いやすさが大幅に向上します。
②筒状レバーをかぶせるタイプ
・このタイプは、ラップの芯のような筒状の棒を既存のブレーキレバーに直接被せます。
・約30㎝の棒が使われますが、長さが固定されているタイプと、調整可能なタイプがあります。
・材質はプラスチックや金属性のもの、色彩がカラフルなものがあります。
この方法で、ブレーキレバーが簡単に操作することができるようになります。
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ブレーキ延長棒は手作りでも作れます
(筒状タイプが作りやすい)
①手作りなら筒状タイプ
・・・前項のブレーキ延長棒の中でも、手作りで作れるものとして筒状の延長棒が挙げられます。
市販品を購入する必要がなく、芯にラップや塩化ビニル管などの材料があれば自宅で簡単に作成することができます。
②自分用にカスタムできる
・・・手作りには、自分のニーズに合わせたカスタマイズが可能であるというメリットがあります。
例えば、自分のブレーキバーの位置に合わせて、適切な長さに切り分けることができます。
延長してブレーキレバーを長くすると、てこの原理で腕の力が弱い人でも簡単にブレーキをかけることができます。
またブレーキをかける際の感触や操作性を確認することができます。
ただし、ラップの芯は紙製の物が多く耐久性が弱いので、塩化ビニル管やプラスチック管のように耐久力があるものを選ぶ必要があります。
また、手作りの延長棒であっても、必ずしも安全性が保証されるわけではありません。
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ブレーキ延長棒の手作りの作り方
(延長棒の作り方)
塩化ビニル管を使ったタイプの延長棒の作り方を紹介します。
①材料:塩化ビニル管(内径2.5㎝~)50㎝
・・・内径2.5㎝は既存のブレーキレバーキャップが入る大きさなので、キャップごと被せることができれば2.5㎝にこだわりません。
長さ50㎝程度の管を用意するとよいでしょう。
②長さ25㎝の管を2本用意する。
・・・長さ50㎝の管を切って2本にします。
③筒を使いやすい長さに調整する。
・・・アームサポートにぶつかることがないか、使いやすい長さに調整します。
④お好みのカラーテープを飾る。
・・・お好みのカラーテープやデザインテープで、延長棒の飾りつけを行います。
花柄や和風、洋風など、個人の好みに合わせてテープを選びましょう。
⑤レバーに差し込んで完成。
・・・キャップごと管をかぶせて、実際に使ってみましょう。
ブレーキがしっかりかかるか、ブレーキが緩まないか、長さは丁度良いかなどを確認します。
問題が無ければ完成です。
延長棒を使って安全運転を心掛けましょう。
まとめ
車椅子自体に元々付いているブレーキバーは、小さく短いものもあるので、車椅子利用者の中には使いにくいと感じている方がいます。
ブレーキは安全にかかわるものなので、坂道などしっかり車椅子を止めることができないと危険です。
ブレーキ延長棒は手作りで簡単に作れるので、作り方を参考にして車椅子を使いやすく安全な車椅子に改良しましょう。