野幌森林公園では、春先にエゾフクロウの子供が巣から出てきます。
ちょうど巣立ちの時期なので、親子の姿を見ることができます。
ただし、どこに現れるかはエゾフクロウの勝手で、毎年同じ場所に現れることもあれば、いつもの年と違う場所に現れることもあります。
野幌森林公園でエゾフクロウは、すぐ見られるの?
(エゾフクロウは、いつも居るわけではありません)
まずは、パッと野幌森林公園に行って、すぐにエゾフクロウを見るのは、難しいことだと理解してくださいね。やみくもに歩いても、まず見つけることはできません。
野幌森林公園は約2,000ヘクタールもあるので、普通に遊歩道を歩いていて、エゾフクロウを見つけるのは至難の業です。
公園でエゾフクロウを見つけるのは、奇跡的なことなんです。
まだ、クマゲラを見かけるほうが、多いかもしれませんね。
(見る方法は?)
エゾフクロウは、秋から冬、春先に現れるのが多いです。
夏の間は、エゾフクロウがいたとしても、木の葉っぱが邪魔をして、ほとんど見ることはできません。
一度エゾフクロウがいた場所や、樹洞を何回も確認して歩くのが、近道ですね。
でも必ず見ることができるわけではなく、いないことのほうが多いです。
①現れるのは秋から冬、春先
・・・秋は紅葉前に葉っぱが落ちてくる頃が、見つけやすいです。紅葉をバックにしたエゾフクロウ写真は素敵ですよ。
②遊歩道にカメラを持った人達がいる
・・・エゾフクロウが現れた場所や遊歩道にカメラを持った人達がいるのでわかります。
③撮影している人に場所を聞く
・・・素人カメラマンは数人から数十人の場合もあり、慣れない人であれば、どこにエゾフクロウがいるのかわからないので、カメラを構えている人にどの枝の上にいるのか聞いてみましょう。
④過去に現れた場所を探す
・・・エゾフクロウを見たい場合は、過去に現れた場所を探してみるのが、一番可能性があります。
野幌森林公園でエゾフクロウが現れた場所は?
過去に現れた場所をピックアップしてご紹介します。
ただし、遊歩道から見られる場所であれば良いですが、一般の人が入ることができない場所もあるので、詳細な場所についてはお伝えできませんので、ご了解ください。
これらは、野幌森林公園へエゾフクロウを撮りに来る人のなかでは、よく知られている場所です。
①(大沢口入り口・中央線)
以前良く姿を見せていた大木はもう倒れてしまったので、別の場所に現れています。
大沢口入り口のベンチから見えるところに、よく現れていました。
②(大沢コース・大穴の樹洞)
もともと、エゾフクロウが現れると有名なコースで、毎年のように見物人がいた大きな穴の樹洞がありますが、現在はほとんど留守のようです。
また、以前はこの樹洞の近くにも出没して可愛い姿を見せていました。
樹木の葉が少なければ、遊歩道からいるかどうか確認できます。
③(大沢コース・沢の上)
大沢口入り口から大沢コースを進むと途中にあります。
葉っぱが落ちた秋から冬であれば遊歩道から見ることができます。人の入った跡に立ち入り禁止のテープが貼ってあるので、入ることはできません。
遊歩道からいるかどうか確認できます。
④(大沢コース・三日月の樹洞)
大沢コースで大穴の樹洞のそばにあります。
2021年の秋から2022年の冬にかけて、頻繁に現れていました。
ここも遊歩道から見ることができますが、近くまで人が入った跡があり、立ち入り禁止のテープが貼ってあります。
遊歩道からいるかどうか確認できます。
⑤(大沢コース・駐嗶の碑のそば)
駐ひつの碑のそばにある樹木ですが、かなり以前にこの穴にエゾフクロウがいるのを見た人がいます。
遊歩道からいるかどうか確認できます。
⑥(桂コース・山の上)
大沢口入口から大沢園地へ向かう途中で、左側の山の上の樹木で、大きな枝が折れた後の樹洞にいたことがあります。またこの場所から大沢園地へ向かう途中にある右側の大きな樹木にもいました。近頃現れたのを確認した人もいるようです。
ここ数年見かけませんでしたが、2021年の秋には姿を現しました。
この樹木の裂け付近にもいました。
⑦(桂コース・大きな裂け目のある木)
桂コースのトイレから少し離れた場所ですが、大きな裂け目の木があり、そこにチョコンと座っていることがあります。
秋で周りに葉が無い時は、遊歩道からいるかどうか確認できます。
⑧(四季美コース・大沢園地のそば)
大沢園地から四季美コースに入って約100m、すぐの右側の大木の樹洞に現れています。
この樹洞は遊歩道に面しているので、簡単に確認できます。
⑨(四季美コース・大木の上)
また、どんどん進んで大沢の池も過ぎて、左手のお休みベンチも過ぎて、しばらく行くと右手の大木の小さな樹洞にチョコンと座っていることがあります。
ここは、遊歩道の近くの樹木なので、遊歩道から確認できます。
以前撮影者が大勢、付近に入り込んだので、向かい側に立ち入り禁止のテープが貼ってあります。
⑩(エゾマツコース・松林)
エゾマツコースの中で野幌森林公園の中央部を通る「基線」に接するエゾマツの林の中にいたことがあります。
⑪(昭和の森のクリの木)
登満別園地駐車場から札幌方面へ基線を歩くと左側の林の中にあります。小さい案内板があります。道路から50m程度の小径を入ります。
ねじれたようなクリの木ですが、樹洞が二つあります。
この穴の中や付近の別の木に立っているのを見たことがあります。
⑫(駐嗶の碑)
最近春先にエゾフクロウが現れた場所です。以前もいたことがあるのですが、ここ数年以上は見かけることはありませんでした。
⑬(中央線・大沢口から約200m)
大沢口から約200m位の場所で、普通に歩いていて見かけることのあった場所です。現在はあまり見かけません。
大沢口から見て、左右の林にいたことがあります。
大沢口のベンチの奥に現れたこともあります。
⑭(瑞穂連絡線・瑞穂の池へ行く遊歩道)
大沢口から瑞穂連絡線に入り、百年記念塔へ向かうコースではなく、瑞穂の池へ向かうコースの途中に現れています。瑞穂園地のそばで、左側にハートの木と呼ばれる樹洞があります。
⑮(瑞穂連絡線・ハートの木)
大沢口から瑞穂の池へ行く途中で、木製の長い階段の約100m手前の左側の林の中にあります。
一時、倒木の影響で通路が見えなくなっていましたが、何人か歩いた跡があり入れるようになりました。
ただし、遊歩道から外れるので、立ち入り禁止のテープは貼っていませんが、そのうち貼られるかもしれません。
⑯(エゾユズリハコース・桂の大木の向かい側)
大沢口からエゾユズリハコースを進むと右手に桂の大木があります。
その桂の木を過ぎて少し行くと、遊歩道の左側にこの樹洞が見えます。
遊歩道からはちょっと離れていますが、この樹洞は遊歩道から見ることができます。
私がお伝えできるのは、これらの16か所ですが、このほかにも偶然(奇跡的)遊歩道を歩いて見かけることがあります。
確率からいうと数年に1~2度といったところでしょうか。
また、エゾフクロウの樹洞らしきものも、数多く撮影していますが、エゾフクロウがいるのを確認していないので、ご紹介できないものもあります。すみません。
野鳥撮影の注意事項
野幌森林公園での野鳥撮影の中でマナー違反も多く見かけますので、注意事項をお伝えします。
きちんとマナーを守って、やさしい気持ちで野鳥の撮影をしてくださいね。
①立ち入り禁止は守りましょう
・・・遊歩道から外れた場所や立ち入り禁止の表示がしてある場所には、立ち入らないようにしましょう。
なぜ立ち入り禁止なのにエゾフクロウの写真があるのかというと、撮影を始めたころは道があるところは入っていい通路(遊歩道の一部だと思っていた)だと思っていたからです。
今は超望遠カメラを持っているので、遠くからでも写真を撮ることができます。
②カメラの三脚で遊歩道の通行を妨げない
・・・エゾフクロウの写真を撮るために、遊歩道に三脚を立ててふさいでいる人がいます。
写真を撮る人だけでなく、散策している人も多いので遊歩道をふさいではいけません。
③野鳥を刺激しない
・・・野鳥のそばで騒いだり、刺激を与えないようにしましょう。
④遊歩道からはみ出ない
・・・樹木や草花を過度に踏みつけたり、傷つけたりしないようにしましょう。
⑤夜間撮影はやめましょう
・・・夜に照明などを野鳥に当ててはいけません。
⑥不法投棄はやめましょう
・・・食べ物やゴミを放置してはいけません。