クリスマスなどのシーズンイベントやテーマパークを始め、夜の風景を彩るイルミネーションは全国各地で人気があります。
特に規模の大きいイルミネーションは、周り一帯を魅力的で幻想的な世界に作り替えているように思えますよね。
またイルミネーションと並ぶ夜のイベントを代表するものとして、ライトアップやプロジェクションマップも、それぞれ劣らぬ人気を誇ります。
今回は、イルミネーションとライトアップ、プロジェクションマップの違いや意味について解説します。
イルミネーションとライトアップは何が違うの?
(イルミネーションとは?)
大量の電球や発光ダイオード、光ケーブルなどを組み合わせて、風景や模様、看板やなどを形どった装飾で、「電飾」とも言います。
日本では、クリスマス前頃から飾られることが多いですが、季節に関係なくテーマパークなどで夜の観光の目玉として電飾されているものもあります。
(代表的なものは?)
①さっぽろホワイトイルミネーション
・・・北海道札幌市の大通公園、駅前通りなど札幌市の中心地で、11月下旬から2月中旬に開催される使用電球約74万個のイルミネーションイベント。
・大通り会場:11月下旬~12月下旬まで。
・駅前通り会場:11月下旬~2月上旬まで。
・点灯時間:16:30~22:00(期間中変更の可能性があります)
・場所:北海道札幌市中心部
②光の花の庭~フラワーファンタジー
・・・イルミネーションで7年連続全国第1位(イルミネーションアワード)で、日本夜景遺産に認定され、その使用電球数は約500万球と言われています。
・あしかがフラワーパーク:10月中旬~2月中旬まで。
・点灯時間15:30~20:30・21:00・21:30
・場所:栃木県足利市迫間町607
③ハウステンボス 光の王国
・・・365日、夜になると四季折々の世界最大級1,300万球のイルミネーションが、ハウステンボスを彩ります。
総合エンタテインメント部門で10年連続全国第1位(イルミネーションアワード)に選定されました。
・ハウステンボス:365日(季節限定イベントあり)
・点灯時間:日没後~21:00
④伊豆高原グランイルミ
・・・2022年にはプロフェッショナルパフォーマンス部門第1位に選定されました。
伊豆ぐらんぱる公園の約8haの広さに約600万球の電飾が敷き詰められ、幻想的な風景を楽しめます。
・開催期間:11月中旬~8月末
・点灯時間:16:30・17:00~21:30
(ライトアップとは?)
ライトアップとは、夜間に建物、モニュメント、樹木、お寺、神社、風景などに投光器や発光ダイオードなどで照明を当て、目立つようにするものです。
(ライトアップとの違いは?)
①イルミネーションは、電飾で飾られた風景や施設を形どった光自体が主役。
②ライトアップは、照明で照らす建物や作品が主役。
電飾した自分自身が主役になるのか、あくまでも照明で照らす建物などが主役なのかの違いがあります。
イルミネーションとライトアップの意味は?
(目的によって意味がある)
イルミネーションとライトアップは共に夜を彩る光の芸術と言えますが、目的によって効果的に使用する意味があります。
①イルミネーションの目的
…地形や人工的な模様、対象物の輪郭の美しさを強調するには、イルミネーションが有効です。
例として、丘陵地の表現や船舶や建物の外郭ラインなどを強調するのに効果的です。
②ライトアップする目的
・・・紅葉のスポットやお城、神社仏閣など、対象となる風景や建物自体の美しさを強調したいときは、その場所を投光器などの照明で直接照らして強調します。
イルミネーション自体を見せたいのか、対象となる物を見せたいのかによって、使う意味が違ってきます。
プロジェクションマッピングとは
プロジェクションマッピングとは、プログラミングした映像(動画、アニメなど)をプロジェクタなどにより、建築物の壁や像、モニュメントなどをスクリーンとして映像するものです。
(イルミネーションやライトアップとの違い)
①対象物を照明するのではなく映像が主体
・・・イルミネーションやライトアップのように、対象となる物を照明効果で惹き立たせるものではなく、映像自体を芸術的に表現するものです。
②映像時間は短時間
・・・イルミネーションやライトアップのように、夜間に長時間照明をするのではなく、10分~20分など短時間の映像で終わることが多いです。
まとめ
イルミネーションとライトアップ、プロジェクションマッピングは、主に夜の世界を幻想的に演出しますが、それぞれの演出方法は全く違います。
それぞれの特色を生かした演出を体験し、イベントを楽しみましょうね。