雨が降るたびに、水溜まりができる庭って気になりますよね。
この水溜まりの原因の多くは、庭の土壌が粘土質のため排水性が悪いということです。
この水溜まりの対策には一般的に次のことが考えられます。
①暗渠管を埋設して排水する。
②粘土質を砂などに入れ替える。
③土壌改良剤を使って土壌改良をする。
でも①は材料費や施工手間がかかり、DIYが得意でなければ業者に頼むことになります。
簡単に言うとお金がかかりますよね。
②は砂を混ぜることで、水はけは良くなりますが、逆に保水性が弱く草花に栄養が行きわたらないこともあります。
そこでおすすめなのが③の土壌改良です。
土壌改良により水はけが良くなり、適正な保水性を保つことで栄養のある土壌に生まれ変わります。
今回は、土壌改良剤のパーライトを使った土壌の改良方法についてご紹介します。
粘土質を土壌改良するならパーライトを使おう!
(粘土質のデメリット)
水はけの悪い土壌はほとんどが粘土質で、植生に対して次のデメリットがあります。
このため、庭に適さない土壌となってしまいます。
①水を吸収する
・・・土の粒子は細かく保水性は高いですが、土の表面がベトベト、ヌルヌル状態になります。
②排水性が悪い
・・・土の粒子が細かいので排水性が悪く、いつまでもじめじめしていることがあります。
③乾くと硬い
・・・土が乾いてくると表面が硬くなることや、ひび割れを起こすこともあります。
④植物の根付きが悪い
・・・土壌が硬くなると、根が張りにくくなり、植物の成長に悪影響を与えます。
(土壌改良剤ならパーライト)
粘土質を植生ができるように改良する場合は、排水性を良くして水が溜まらないようにすることが必要です。
また、排水性が高すぎると栄養分も流れるので、ある程度栄養を保つために保水性も必要となります。
①排水性が高いものは、砂、パーライト、炭、腐葉土、バーク堆肥など。
・・・排水性が高い物は、土壌改良に向いています。
②パーライトは、排水性が高くて保水性もある。
・・・一見矛盾しているようですが、その両方の性質を備えているというパーライトという土壌改良剤なのです。
③パーライトは、人口発泡体。
・・・黒曜石や真珠岩などガラス質の火山岩を高熱処理して作られた人工発泡体であり、本体は多孔質のつくりなので透水性、排水性に優れ、軽石のように軽いという特徴を持っています。
現在土壌改良剤として、人気のある商品の一つです。
土壌改良剤パーライトは二種類ある
土壌改良剤パーライトには、黒曜石と真珠岩の2種類があり、それぞれ異なる用途に使用されます。黒曜石と真珠岩の違いを理解し、目的に合わせた使用が大切です。
(黒曜石パーライト)
目的:水はけを改善する。
黒曜石パーライトは、黒緑色のガラス質火山岩で、石の本体には複数の小さな空洞が存在します。
しかし、空洞は内側だけにあり、外側に穴は開いていません。
黒曜石パーライトは排水性と通気性が優れているため、水はけを改善するために使用されます。
(真珠岩パーライト)
目的:保水性を適正にする。
真珠岩パーライトもガラス質火山岩であり、黒曜石パーライトと同様に石の本体には空洞が存在します。
しかし、真珠岩パーライトは石の本体の内部だけでなく、外壁にも無数の穴が開いているため、通気性がよく、外壁の穴から内部まで水が浸透します。
そのため、真珠岩パーライトは保水性を保ちながら土壌改良するために使用されます。
黒曜石パーライトと真珠岩パーライトはそれぞれ軽くて通気性があります。
水はけの改善には黒曜石パーライト、保水性を保ちながら土壌改良するには真珠岩パーライトを使用すると良いでしょう。
粘土質の庭を土壌改良する方法は?
(粘土質は植生に向かない)
粘土質はそのままだと通気性が悪く、根が張りにくいため植生にはよくありません。
通気性、排水性だけを改良するには、パーライトを粘土質に混ぜることで可能ですが、植生をする上での栄養効果はどうかというと、それほど高くありません。
栄養効果を高めるには、パーライトとともに堆肥などの有機質資料を混ぜることで解決します。
(土壌改良の流れは?)
材料(1㎡当たり):バーライト5リットル程度、バーク堆肥10リットル程度
①土の掘り起し
・・・土壌改良をしたい区域の土を30㎝程度掘り起します。
②日光浴させる
・・・掘り起こした土は1週間程度、そのままで放置します。
③土と混合する
・・・掘り起こした土と、パーライト、バーク堆肥を均一にまいて土とよく混ぜ合わせます。
④まき過ぎに注意
・・・パーライトは軽いので、あまり多くまきすぎると水に浮かんで流れる可能性もあります。まく量は多くても土の2割を超えない程度で良いです。
見た目がちょっとふかふかした感じになったら、完了です。
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まとめ
土壌改良の中でも、なるべく肥料金額や手間を抑えた方法です。
比較的簡単なので、ぜひ挑戦して庭づくりに励んでくださいね。