hsp(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、感受性や神経質な気質を生まれつき持っている人のことです。
そして、その傾向が他の人と比較すると非常に強いと言われています。
全人口の「5人に1名」がhspに当てはまると言われているので、あなたの周りにも結構存在するということなのです。
そのhspの特徴はどういうものか、hspかどうかを簡単にチェックできる診断テスト、その結果から見るhspの性格などをまとめましたので、ご紹介します。
hspの特徴は生まれつき?
(hspの特徴とは?)
hspの持つ特徴には、主に次のものがありますが、環境によるものや後天的なものは該当せず、あくまでも先天的である生まれ持った特徴がhspに該当します。
①すぐに感情移入してしまう
・・・映画や音楽などに深く感動したり、他人の感情に強く影響を受けたりします。
②共感する
・・・人の意見を信じやすく、すぐ共感してしまう。
人が泣いていると自分も悲しくなり、怒られているのを見ると自分も怒られているようにシュンとしてしまう。
③周りの音に敏感に反応する
・・・電化製品の音や騒音、話し声など日常生活の音が気になる。
④環境に刺激を受ける
・・・太陽の光やタバコの匂い、時計の音、人混み、服の肌触り、皮膚のかゆみなど環境に刺激を受け、気が散って集中できない。
⑤他人が気になる
・・・他人の顔色、周りの雰囲気が気になる、人に言われたことを気にしてしまう、相手が自分をどう思っているかも気になり、気疲れしてしまう。
ただし、これらの特徴を持っていたからといって、精神疾患や異常性格、病気ということではありません。他の人と比較して、生まれつき感覚が非常に鋭いということなのです。
⑥疲れやすい
・・・HSPの人は、刺激に対して敏感に反応するため、心身ともに疲れやすく、休息が必要となります。
HSPと発達障害 「空気読みすぎさん」の能力 「空気読まないさん」の能力
hspかどうか診断テストで簡単にチェックしよう
(診断テスト)
下記の質問について答えてください。
当てはまる場合は「○」、当てはまらない場合は「×」必ずどちらかを選びます。
①周りの環境が変化すると、よく気づく。
②他人の考えに同意してしまう。
③痛いことはしたくない。
④嫌なことがあると部屋にこもることがよくある。
⑤コーヒーなどのカフェインに敏感に反応してしまう。
⑥眩しい光や服の肌触り、匂い、救急車の音、消防車の音に過剰反応する。
⑦想像力があり、空想にふけることが多い。
⑧大きな音や騒音がとても気になる。
⑨芸術や美術、音楽にすぐ感動する。
⑩他の人と比較して、自分は良い人間だと思う。
⑪突然何かあると、過度にビックリ仰天することが多い。
⑫することがたくさんになると、混乱してしまう。
⑬人がいやな思いをしていると気になるが、解決方法をすぐに気が付く。
⑭色々なことを一度にたくさん頼まれると、とてもイヤな気分になる。
⑮物事を忘れることやミスをしないように、いつも気にしている。
⑯残酷、恐怖、暴力などが多いテレビや映画は見たくない
⑰たくさんのことが身の回りに起こると、自分もパニック状態になる。
⑱空腹になってくると、イライラすることや、気分が悪くなる。
⑲日常生活に変化があることに反応して、混乱を起こす。
⑳繊細な香りや味、静かな音楽のほうが好み。
㉑日常生活の中で、動揺や刺激を受ける状態を防ぐのが最優先する。
㉒仕事などで、他人と競争や比較や観察されると、普段の実力が出せない。
㉓親や先生などから神経質だと思われていた。または言われていた。
「○」が12個以上あるとhsp気質です。
「○」に当てはまる数が多い場合や「○」が少なくても強度が強いとhspだということが考えられます。
HSPの心理学: 科学的根拠から理解する「繊細さ」と「生きづらさ」
hsp性格診断からの性格判断は?
(テスト結果からの性格診断)
診断テストから性格を判断すると、次のことが考えられます。
①基本的に性格は優しい
・・・他人に対して優しいですが、気を使いすぎて自分が疲れてしまいます。
②約束を破らない
・・・他人に対しても自分に対しても、嫌な思いはしたくないので約束はきちんと守ろうとします。
③自己否定の気持ちが強い
・・・相手が悪いとしても、その原因は自分にあるのではと思い、気分が沈むことや自己否定をしてしまいます。
④他人の行動が気になる
・・・常に他人の行動や顔色をうかがってしまい、何とかしてあげたいと気を回し過ぎてしまう。
⑤物事を深く考える
・・・物事を深く考えるので、相手の嘘やお世辞に気が付くことが多い。
⑥行動が慎重
・・・何事も深く追求して考える傾向があるため、行動に慎重で時間がかかることが多い。
(hspテストの問題点は?)
HSP性格診断は、あくまでも目安であり、性格を完全に判断するものではありません。
HSP診断テストは、質問に答えることで、自分がHSPの傾向があるかどうかを 簡易的に 判断するものです。
しかし、HSP診断テストには、以下のような問題点があります。
・質問の内容が主観的なものが多い
・テストの結果が必ずしも正確とは限らない
・HSP以外にも当てはまる性格特性がある
そのため、HSP診断テストの結果だけで、自分の性格を完全に判断することはできません。
自分の性格を理解するには、HSP診断テストの結果だけでなく、以下のような 様々な情報 を参考に 総合的に判断することが重要です。
・自分自身の経験や考え
・周りの人の意見
・専門家のアドバイス
HSPの特徴を理解し、上手に付き合うことで、自分らしく充実した人生を送ることができるのです。
まとめ
自分がhspかもしれないと考える人は、診断テストをすることで、簡単に判断できます。
ただし、hspだったとしても、病気ではないので治療する必要はありません。
自分の性格のメリット・デメリットを知り、メリット部分を伸ばしましょう。