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冬の朝、車で出かけようと思った時に困るのが、フロントガラスが凍っていることです。
凍って真っ白になっているフロントガラスを見ると、急いでいる時は焦っちゃいます。
凍っている状態では、とても運転できないですよね。
スノーブラシでガリガリ削る方法もありますが、急いでいる時は解氷スプレーを使うと短時間で氷を解かすことができます。
でも、解氷スプレーが無い場合、他に氷を解かす方法にはどんなものがあるのでしょうか?
今回は、フロントガラスの凍結に、アルコール、水、お湯をかけた時の結果と問題点についてご紹介します。
フロントガラスの凍結にアルコールを使う方法は?
(解氷スプレーはアルコール?)
フロントガラスの凍結は、空気中にある水分が放射冷却によってガラス面に凍り付くことで起きますが、解氷スプレーを使うとすぐに融かすことができますよね。
その解氷スプレーの成分は、大部分がアルコールだということをご存知でしょうか?
なぜ解氷スプレーにアルコールを使用しているかは、
①水が凍結するのは0℃
②アルコールの凝固点は-114.5℃
というのが理由です。
-114.5℃にならないと凍らないというのが、アルコールなのです。
そのため氷にアルコールをかけると、かけた場所の凝固点が下がるので、氷が水に戻ってしまうのです。
結局融けるということですね。
結果として、解氷スプレーでなくても、アルコールをかけると、同じように溶けるのです。
そのため、アルコールとスプレーボトルがあれば、自作の解氷スプレーを作ることができます。
(自作解氷スプレーの作り方)
①アルコールと水を混ぜる
自作の解氷スプレーは、アルコールと水を1:1の割合で混ぜて解氷液を作ります。
アルコールは、安価で手軽に入手できるエタノールがおすすめです。
②アルコール量を調整してみよう
自作の解氷スプレーは、解氷状態によってアルコールの量を調整することができます。また、市販の解氷スプレーと費用効果を比較して、自作するかどうかを決めることができます。
以上のように、アルコールを使った自作の解氷スプレーを作ることができます。
手軽で安価なので、試してみると良いでしょう。
解氷におすすめのものは?
自動車の冬支度に欠かせないのが、フロントガラスの解氷です。
解氷剤や解氷スプレーなどもありますが、使い方次第で車やガラスに悪影響を与える場合もあります。
そこで、今回は自動車のフロントガラスを解氷する方法についてご紹介します。
(ウィンドウウォッシャー液がおすすめ!)
①価格的には安いのは?
水にアルコールを混ぜた解氷剤とウィンドーウォッシャー液のどちらもちょっと値段が高いと思う方は、「格安の寒冷地用ウィンドウォッシャー液」が、一番のおすすめです。
②エタノールも水を溶かす
ウォッシャー液の成分もエタノール(アルコールの一種)なので、凝固点は-114℃です。
エタノール量を調整していますが、―40℃~-60℃でも凍らないということは、凍結したものを融かすということです。
スプレーボトルに入れるだけなので、自作解氷スプレーより簡単で費用がかかりませんよ。
ちなみに私個人も、解凍スプレーではなくウィンドーウォッシャー液を使用しています。
水またはぬるま湯をかけるとどうなるの?
(水の場合)
気温によっては、水をかけることで凍結が融けることがありますが、時間がかかります。
また、気温が低い場合には、水をかけてもかけた場所は融けますが、その他の部分が凍り出して解氷効果が発揮できません。
実際に気温がー15℃程度のときに水をかけたら、あっという間にフロントガラスが凍ったことがありました。
(ぬるま湯の場合)
ぬるま湯であれば、即効の解氷効果があります。
ただし、水を温めてぬるま湯にする時間がかかります。
温度は30℃~40℃程度が適温でしょう。
解氷にお湯をかけた場合、結果はどうなる?
(解氷効果はあるけど危険!)
①氷は融けるけど
・・・解氷スプレーやぬるま湯よりも、解氷効果は抜群にあります。
ただし、お湯を沸かす時間がかかり、お湯を運ぶのも危険です。
②問題あり?
・・・問題があると思われるのは、フロントガラスは急激な温度変化に弱いので、いきなりお湯をかけると割れる危険性があります。
③ガラスの傷に注意
ネットでは、お湯をかけてもフロントガラスは割れないという方もいますが、万が一フロントガラスに傷が入っていたとか、フロントガラスの強度の違いなど、車によって条件が異なります。
ガラスが割れてしまってからでは、取り返しがつきません。
凍結したフロントガラスに、お湯をかけるのはおすすめできません。
まとめ
フロントガラスの凍結を解氷するには、ぬるま湯やお湯だとほとんど無料ですが、ひび割れなどのリスクはあります。
解氷スプレーは高価だと思う人は、暖気運転+格安寒冷地用ウォッシャー液で解氷してはいかがでしょうか。