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パラリンピックや障害者向けスポーツの中でも「ボッチャ」が、日本でも多くの人に知られるようになりました。
ボッチャは二つのチームに分かれて、目標球に自分の投げたボールを近づけることにより、点数を争うゲームで、脳性麻痺など重度の障害の方でも行うことができる競技です。
でも「ボッチャ」という名前だけでは、どんなスポーツがわからない人もいると思います。
そこで、ボッチャの名前の由来や魅力とともに、使う用具についてもご紹介します。
ボッチャの名前の由来はどこから
(ボッチャの起源はヨーロッパ?)
ボッチャと言うと何か音のような響きの言葉ですが、由来はヨーロッパから始まります。
ボッチャの元と言われるスポーツに、「ボッチー(英語版)」というスポーツがあります。
そのボッチーは、「ペタンク」というフランス発祥のゲームと「ローンボウリング」というイギリス発祥のゲームから発展したとされています。
確かにボッチーは、目標球に自分のボールを近づけることを競うので、ボッチャと非常に似ています。
ただし、同じような競技がすでに世界各地で存在していたので、正確な起源はわからず、イタリアでボッチャが生まれたという説もあるようです。
(ボッチャはイタリア語)
これが起源だという根拠がないのではっきり言えませんが、ボッチャという名前についてははっきりしています。
ボッチーは英語ですが、イタリア声ではボッチャと言うことから、ボッチャの名前の起源はイタリアと言う説が通説となっています。
ボッチャの魅力とは?
(ボッチャは魅力的なスポーツです)
ボッチャはパラリンピックの正式競技であり、障害者が対象のスポーツとして知られていますが公式競技ではなく、レクレーション的な競技であれば、障害者と健常者が一緒にできるスポーツとしても知られています。
そのボッチャの魅力には、主に次のものがあります。
①誰でも参加できる
・・・パラリンピックには健常者は参加できませんが、地方大会では参加が認められていることがあります。
レクレーションであれば、子供から高齢者、障害者、運動オンチ、スポーツマン、男女を問わず誰でもプレーすることができます。
②ルールは簡単
・・・概略でいえば、赤と青のチームに分かれて、目標球に向けて自分の球を投げ、近づけることで点数を競うゲームです。
③球を近づけるだけではない
・・・目標球や相手球にボールをぶつけて移動させることや、コースの邪魔もでき、投げた球で自分を有利にすることができます。
④どこでもできる
・・・レクレーション的な競技なら、集会所、体育館、会議室など競技スペースを変えて競技ができます。
⑤床の上のカーリング
・・・チームで作戦を練って行うことから、床の上のカーリングとも呼ばれています。
ボッチャで使う用具とは?
<ランプ>
(ボッチャで使う用具)
ボッチャで使用する用具には、主に次のものがあります。
①ボッチャボール
・・・目標球(ジャックボール)1個、赤球6個、青玉6個が1セットですが、ボールは手製の物(基準に合った物)を使用することもできます。
※ 購入する場合は、ボール単独よりもセット物(パドル、コンパス付)が良いでしょう。ボールは1個ずつ手作りで、公式競技にも使用できます。
専用チューナーにより、ボールの硬さをお好みに調整できます。
②ランプ
・・・重度の障害者が使う補助具で、桶状のスロープです。
※ 日本製で材質はFRPです。
受注生産商品なので、生産日数が約30日かかります。
③ヘッドポインター
・・・ヘッドバンドに付いている棒で、重度の障害者の方がスロープにセットした球を抑えます。
④計測器具
・・・球と球の距離を測る器具です。メジャーで測れない微妙な距離を測るコンパスです。
※ コンパス、メジャー、パドルのセット物で、審判用です。
⑤コート
・・・正式なコートの寸法は、12.5m×6mですが、レクレーション用の小さなシートがあります。
※ レクレーション用のハーフコートなので、ちょっとしたスペースがあれば、ボッチャが始められます。
※
⑥スコアボード
・・・競技者全員が見やすい場所に置きます。
※ 携帯用なので、簡単にセットできます。他のスポーツにも使用できます。
まとめ
ボッチャの用具には、公式競技でも使用できるものや、レクレーション用の器具もあります。
競技内容によって使い分けてくださいね。