ボッチャは車椅子に乗っている障がい者の方や、子供から高齢者、健常者の方でも手軽に行うことができるスポーツです。
ただしボッチャを始めるには用具を用意しなければなりませんが、選手が使用する用具の他に審判が使用する用具も揃えなければなりません。
どのような用具を用意するのかわかりやすいのは、市販されているボッチャのボールセット一式を購入することです。
セット内容には、選手が試合で使用する用具の他に、パドル、キャリパーという審判用具が入っているものもあります。
今回は、審判用具のパドル、キャリパーについての使い方を解説します。
ボッチャで使用する用具には何がある?
ボッチャには選手が使用する用具と、審判が使用する用具があります。
(選手が使用する用具)
①ジャックボール
・・・目標とする白球で1球入っています。
②カラーボール赤6球
・・・赤チームが使用するボールです。
③カラーボール青6球
・・・青チームが使用するボールです。
④リリーサー
・・・ヘッドポインターとも言い、ヘッドバンドにランプ上のボールを抑えるための棒が付いています。
⑤ランプス
・・・桶状のスロープで、ボールを上から下へ転がします。
公式試合では、横に倒した状態で2.5m×1mのエリア内に収まる大きさの物でなければなりません。
手や足でボールを動かせない選手が使用しますが、使いやすいように自作することが多いです。
(審判が使用する用具)
①パドル
・・・卓球のラケットのような形状で、杓子状の片面が赤と青の板で、長さは29㎝あります。
②キャリパー
・・・コンパス状で微妙な距離の球と球の距離を測る審判用具です。
③メジャー
・・・距離を測る用具です。
(コート)
正式なコートは6m×12.5mですが、簡易用に3.66m×3.66m、4.0m×4.5m、4m×3m、3m×6mなどのビニル系の身にコートも販売されています。
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ボッチャのパドルの使い方は?
(使い方)
①カラーボールの投球指示
・・・審判がボールを投げるチーム(赤か青)の順番をパドルの色で示します。
選手は指示に従い、赤の場合は赤チーム、青の場合は青チームとお互いにボールを投げます。
②得点の指示
・・・各エンド及び対戦の終了時には、審判は観客や選手に見えるようにパドルに自分の指を添えて提示し、それぞれのチーム得点を口頭で告げます。
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ボッチャのキャリパーの使い方は?
(使い方)
①ボール間の距離を測る
・・・試合の中で赤ボールと青ボールのどちらがジャックボールに近いかが微妙なときがあります。
そのときにボールとの距離を測ります。
②距離により大・中・小を使う
・・・ボッチャは上級になるとボールを寄せることがうまく、ジャックボールのそばに多くのボールがかたまってくるので、キャリパーをうまく使い分けて距離を測ります。
長さは大30㎝、中16㎝、小10㎝で距離によって使い分けますが、試合によっては数mm単位で勝敗が決することがあります。
キャリパーで測れない距離については、メジャーで測ります。
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その他の審判用具について
ボッチャは、パラリンピックの正式種目として採用されるスポーツなので、ルールを細かく分けてしっかり決められています。
(反則にはイエロー・レッドのカードがある)
審判は悪質な反則に対して、イエローカードとレッドカードを使用することがあります。
①イエローカード
・・・行った反則については、注意が与えられます。
②レッドカード
・・・悪質な反則にはレッドカードが与えられます。
レッドカードを提示されると、個人戦では没収試合、チーム戦では提示された選手は失格となり、その後の試合には参加できません。
まとめ
パドルやキャリパーは審判が使用する用具ですが、使い方は簡単です。
しっかり覚えて試合で使ってみましょう。