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末広がりの意味と由来は?八との関係は?

末広がりの形は、日本の伝統文化において縁起が良いとされている形です。

また言葉の響きや意味、そしてその由来には、日本文化と歴史の重要な一端が秘められています。

今回は、末広がりという言葉の謎に迫り、それが「八」とどのような関係なのか、また狂言と末広がりの関係について解説します。

末広がりとは?意味と由来は?

(末広がりとは?)

末広がりとは、左右対称に広がる形のことです。

漢字で「末広がり」と書くと「末は広がる」という意味になります。

(末広がりの意味は?)

①幸運が訪れる

・・・末広がりは、日本語の表現の一つで、特定の事柄や状況が好転し、幸運が訪れることを意味します。

②終わりに近づくと幸運が広がる

・・・この言葉は、何かが終わりに近づくことによって、新たな可能性や幸運が広がることを示すものとされています。

③末広がりは発展・繁栄を連想させる

・・・末広がりの形は、左右対称に広がっていくため、無限に広がり続けるイメージを連想させます。

これは、物事の発展や繁栄を願う気持ちとつながっています。

(末広がりの由来は?)

「末広がり」の由来については、特定の起源が明確に定まっているわけではありませんが、日本の伝統的な信仰や文化と深く関連しています。

この言葉は、吉兆や縁起を招く要素として、日本の人々に受け継がれてきました。

要するに、「末広がり」とは、終わりが近づくことで新しい幸運や好機が訪れるという日本語の表現であり、日本の文化や風習に根ざしています。

また、末広がりの「末広」は、祝い事の場で黒留袖の帯に挿す扇子のことを指します。

おめでたい席で使われるので「祝儀扇」とも呼ばれることもあります。

扇子は開くと手元よりも末の方が広がるため、縁起の良い贈り物としても好まれます。

末広がりと漢字の「八」との関係は?

(末広がりと八との関係)

末広がりと漢字の「八」には、いくつかの関係があります。

①末広がりの形が「八」に似ている

・・・漢字の「八」は、末広がりのように左右対称に広がる形をしています。

そのため、末広がりの形は「八」を意味するものと考えられてきました。

②末広がりの形と「八」が共に縁起が良いもの

・・・末広がりの形は、発展や繁栄を連想させるため、縁起が良いものとされています。

また、「八」は、日本では古くから幸運を象徴する数字として扱われてきました。

このように、末広がりと漢字の「八」には、形や縁起の良さなど、いくつかの関連があります。

末広がりの形が使われている例

末広がりの形は、着物や家紋など、日本の伝統文化に広く用いられています。

また、狂言にも末広がりの形が登場するため、日本の伝統文化において末広がりの形が重要な役割を果たしていることがわかります。

(具体的な例)

①着物の柄や帯

・・・着物の柄や帯には、末広がりの形がよく用いられています。

例えば、紅型や友禅染などの伝統的な着物には、末広がりの花や模様がよく見られます。

また、帯にも末広がりの柄や模様が用いられることがあります。

②家紋

・・・家紋にも、末広がりの形が使われることがあります。

例えば、「丸に八芒星」や「八重菱」などの家紋は、末広がりの形をしています。

③縁起物の置物や絵画

・・・縁起物の置物や絵画にも、末広がりの形がよく用いられています。

例えば、招き猫やだるまなどの置物には、末広がりの形がよく見られます。

また、富士山や鶴などの絵画にも、末広がりの形がよく見られます。

④祝儀袋や封筒

・・・祝儀袋や封筒にも、末広がりの形がよく用いられています。

例えば、祝儀袋には、末広がりの形の帯がよく使われています。

また、封筒には、末広がりの形の模様が印刷されていることがあります。

⑤祝い膳やお祝いの席の飾りつけ

・・・祝い膳やお祝いの席の飾りつけにも、末広がりの形がよく用いられます。

例えば、祝い膳には、末広がりの形の寿司や刺身がよく並べられます。

また、お祝いの席には、末広がりの形の飾りつけがよく用いられます。

末広がりは、狂言にも登場する?

狂言にも末広がりは登場します。

狂言:末広がり)

狂言の演目「末広がり」では、末広がりの形をした扇が重要な役割を果たしています。

「末広がり」は、脇狂言を代表する祝言曲目です。

ある男が、目上の人に「末広がり」を贈るため、家

来の太郎冠者に命じて、都へ買いに行くというストーリーです。

太郎冠者は、道中、傘を「末広がり」と称して売りつける「すっぱ」に騙されてしまいます。

しかし、最後は男が太郎冠者を助け、めでたく舞い納めるという結末です。

この演目では、末広がりの形をした扇が、物事の繁栄や幸福を象徴しています。

男は、目上の人に末広がりの扇を贈ることで、その人の繁栄や幸福を願っているのです。

また、太郎冠者が騙されても、最後は男が助けてくれることで、物事の繁栄や幸福は、必ず訪れるというメッセージが込められています。

このように、狂言の演目「末広がり」は、末広がりの形が縁起が良いものであることを示しています。

末広がりの形は、狂言の舞台上でも、日本の伝統文化においても、重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

まとめ

日本の伝統文化や風習では、数字「8」や「八」が縁起の良い数字とされており、幸運や繁栄を象徴すると信じられています。

この信仰や文化的背景から、「末広がり」という言葉が広がりや幸運を示す際に、「八」が使われることがあります。

要するに、「八」と「末広がり」の関係は、漢字「八」の形状や意味が「末広がり」という概念と関連付けられ、幸運や好機が広がるイメージを表現する際に使われることが根底にあります。