個人の年賀状は、なかなか会えない人や日頃お世話になっている人に対して、感謝の気持ちとともに新年を祝い、今後も変わらぬお付き合いをお願いしますという内容のはがきです。
そして一般の年賀状の他に、会社名でビジネス上の付き合いや、お客様へ対しても年賀状を送ることがあります。
特にビジネス上の年賀状の場合、営業的な内容や会社名を覚えてもらうために、取引先や利用しているお客様へ出すことも必要と言われています。
そのようなビジネス上の年賀状を出すときに、定型的な文章のほかにちょっと一言添え書きをすることで、受取る相手の印象がよくなることもあります。
今回は、ビジネス年賀状の一言添え書きで、気の利いた文例をご紹介します。
ビジネス上の年賀状の文例
(ビジネス上の一般的な本文の文例)
一般的な年賀状の内容は次のような流れで、相手に失礼のない文面にしましょう。
①謹賀新年
・・・ビジネス上の賀詞は、「謹賀新年」「恭賀新年」などの四文字を使用し、「慶春」「賀正」「迎春」「賀春」などの二文字は目上から目下へ向ける文なので、使用は避けましょう。
②旧年中は格別のお引き立てを賜りお礼申し上げます
・・・昨年お世話になったことへの感謝の言葉です。
③本年も昨年同様ご愛願のほどよろしくお願いいたします
・・・新年のお付き合いについてのお願いです。
④貴社のますますのご繁栄を心よりお祈り申し上げます
・・・取引先への健康や繁栄を祈る言葉です。
⑤令和○年 元旦
・・・定型の言葉です。
②~④を全文使うとか、①と②、①と③などの組み合わせをすることが多いですね。
またそれぞれの文例も、ピックアップしたものをご紹介します。
(②の文例)
・昨年中は大変お世話になりありがとうございました。
・昨年は格別のご厚情を賜り心より御礼申し上げます。
・旧年中は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
(③の文例)
・本年もご愛願のほどよろしくお願いいたします。
・本年もお引き立てのほどお願い申し上げます。
・本年も皆様のご期待に沿うべく誠心誠意取り組みます。
(④の文例)
・貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
・皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
・貴社のますますのご発展と皆様のご健勝を心より祈念いたします。
ビジネス上の一言添え書き・取引先:文例
(取引先への文例)
取引先への一言添え書きは、お礼や感謝のほか相手へ健康を気遣うような言葉が良いですね。
取引先なので、あまり馴れ馴れしいのも良くないので、定型的な言葉になるのはやむを得ないでしょう。
・昨年は色々ご指導いただきありがとうございました。
・昨年は親身にご指導いただき心よりお礼申し上げます。
・昨年の経験を生かし、なお一層期待にお応えします。
・本年もご期待に応えるように精進いたします。
・本年は昨年以上の成果を達成すべく一層努力いたします。
・本年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
・今後とも一層のお力添えをよろしくお願いいたします
・皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
・皆さま 季節柄お身体に気を付けて お過ごしください。
ビジネス上の一言添え書き・お客様:文例
(お客様への気の利いた一言:文例)
お客様への気の利いた一言としては、感謝や相手の健康を気遣う言葉以外に、プライベート
な言葉や一言の中に相手の名前を入れることなど、特別感のある言葉も良いです。
また年賀状の文面とダブらないように気を付けて一言添えてくださいね。
・○○様、昨年はご注文いただきありがとうございました。
・○○様、ご購入いただいた商品の使い心地はいかがでしょうか。
・昨年○○のお買い上げありがとうございました。
・お買い上げの商品に不備な点がございましたら、私に直接ご連絡ください。至急対応いたします。
・近くへお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください。店員一同お待ちしております。
・本年もお役に立てるよう努力しますので、アドバイスお願いいたします。
・○○のイベントお楽しみいただけましたが。本年もよろしくご参加くださいね。
・本年も新製品販売します。楽しみにしてくださいね。
・昨年は貴重な時間をいただき、ありがとうございました。今年も頑張ります。
・新年も社員一同お待ちしております。ぜひお立ち寄りください。
・本年も○○様のお役に立てるよう、腕を磨いてお待ちしております。
・○○様、季節柄お身体に気を付けてお過ごしください。
・新年は○日○時より営業開始しますので、ぜひお立ち寄りください。
・新年は○日より新春セールを開催します。スタッフ一同お待ちしております。
・○○様、ご家族の皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます
(まとめ)
ビジネス上の年賀状が、社交辞令的な内容になるのは、やむを得ないと思います。
でもちょっと一言添え書きをすることで、親近感や信頼感がわくこともあります。
あまり深く考えないで、日頃の感謝の気持ちを一言添えましょう。