寒波が訪れ寒い日が続くなかで、持ち運びができる暖房器具としてポータブルストーブが人気です。
そのポータブルストーブには、燃料として電気、ガス、石油を使用するストーブがあります。
一番楽なのは、勝ってきてすぐに使える電気ストーブですが、暖かさや燃費は他のストーブと比較してどうなのでしょうか。
暖かさと燃費について比較したものをご紹介します。
電気ストーブは暖かいの?燃費はどのくらい?
電気ストーブは、電気を熱エネルギーに変換させ、電熱線から放射される熱線を暖房として利用するものです。
種類としては次のものがあります。
・輻射式・・・赤外線ヒーターをガラス管に入れたもの。
・反射式・・・電熱部の後方に反射面があり、熱を反射させるもの。
・温風式・・・熱を温風で噴き出すもの。
・対流式・・・熱を上方へ出し、暖かい空気を対流させるもの。
暖房の強さには、400W~1200Wなど数種類ありあすが、当然強さが大きければ燃費も高くなります。
電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会のHPに公開されている「27円/kwh」を目安とします。燃費は次のとおりになります。
・400W・・・1時間10.8円、8時間86.4円
・1000W・・・1時間27円、8時間216円
・1200W・・・1時間32.4円、8時間259.2円
1000Wを1日8時間、30日使用すると約6,480円となるので、かなりの支出になります。
ガスストーブは暖かい?燃費はどのくらい?
ここでいうガスストーブは、都市ガスやプロパンを使用する固定的なストーブではなく、持ち運びできるカセット式ストーブとします。
例として、石油ストーブと同等の暖かさと言われるイワタニカセットガスストーブ(6畳用)の場合、カセット1個で燃焼時間約2時間30分です。
Amazonで12本入り3,300円(1個当たり275円)を購入し、1日2本(約5時間)使用したとしたら550円/日×30日=16,500円/月と非常に高い燃費になります。
結果的にガスストーブを使用する場合は、4畳半などの小さい部屋で短時間燃焼する場合に向いており、長時間燃焼するには向いていません。
石油ストーブの燃費はどの位?
例として、CORONA石油ストーブ6~8畳用(タンク容量3.7リットル)の場合、連続燃焼時間が約17時間なので、8時間当たり1.74リットル使用することになります。
2022年1月の灯油代は約115円/リットルです。
1.74リットル×115円×30日=約6,000円
電気、ガス、石油のどのストーブを選ぶといいの?
6畳程度の部屋を暖める場合とします。
・ストーブ本体の価格・・・それぞれ、温める部屋が大きくなると価格が高くなります。6畳くらいを暖めるなら、安い方から電気、ガス、石油です。ただし、大きくは違いません。
・温める部屋の大きさは・・・石油やガスは部屋全体を暖めますが、電気の場合は部屋全体よりも部分的な暖房になります。
・燃費からみると・・・石油、電気、ガスの順です。コストなら石油、電気が同じくらいで、ガスボンベ式のガスはおすすめできません。ただし、都市ガスやプロパンガスが使用できるなら、コストがかなり安くなり石油と並びます。
・換気は・・・電気はクリーンで換気は必要範囲でOKです。石油は匂いがして空気も汚れるので定期的に換気が必要です。ガスのガスボンベ式は少し空気が汚れます。
・大きなデメリットは・・・石油とガスは停電時でも使用できます。電気は停電の時はまったく機能しません。
・扱いやすさ・・・石油やガスは燃料を交換する必要があります。電気は交換する必要がなく、購入してすぐに使用することができます。
このように比較すると、電気ストーブを使うとすれば、トイレなどの狭い場所や膝下などの足元などを部分てきに温めるのなら良いですが、6畳程度の広さを暖めるなら石油、ガスがおすすめです。
しかし、短時間しか使用しないとか、安全で、空気がクリーンなのが良いと思うなら電気ストーブを選ぶのも良いと思います。