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エアコンの除湿で温度設定の適温は何度に設定するのが良いのか?

家庭用エアコンで除湿機能が付いているタイプを使用すると、除湿により室内の湿気を取り除きながら温度も下げることができます。

このことはエアコンとして優れた機能であり、単に冷房を入れるよりも除湿で室温を下げるほうが電気代を節約できます。

しかし、除湿の温度設定をどの程度にするのが良いのかが、気になるでしょう。

電気代が節約できるとはいえ、室温が30℃を超えていたらクーラーとしての意味がありません。

そこで今回は、適切な室温にするための除湿の温度設定は、どの程度が良いのか解説します。

エアコンの除湿機能は2種類ある

一般的な家庭用エアコンには、大きく分けて2種類の除湿機能があります。

(弱冷房除湿)

①湿度を下げて温度も下げる

・・・室内の湿度を下げると温度も一緒に下がるという副次的な現象を利用した除湿方法です。

梅雨時などで湿度を下げたいけど、温度は少し低くなる程度で良いというときには、ピッタリの除湿機能です。

温度も少し下げるので、温度設定がついています。

基本的に湿気の除去のみなので、除湿する分だけ電気代はかかりますが、一般的な冷房よりも電気代は安くなる傾向があります。

(再熱除湿)

①除湿をして温度を下げた後、再度温める

・・・室内の湿度を下げるときに一緒に下がった温度を、機械で調整して再度温めて室内へ戻します。

除湿はしますが室内の温度は低下しないので、湿度が高くてジトジトしている室内の湿気だけを取りたいときに適しています。

また室内の温度はそのままで湿度だけを下げるので、温度設定をする必要はありません。

しかし、湿気の除去と再加熱の両方を行うため、一般的な冷房よりも電気代がかかる傾向があります。

(コストが高いのは?)

これらの2種類の除湿機能と一般的な冷房を電気代でコスト比較すると、コストが高い順に

「弱冷房除湿>冷房>再熱除湿」

となります。

一般的に弱冷房除湿は除湿のみ、冷房は温度調整のみ、再熱除湿は湿気の除去と再加熱の両方を行うため、このような順番になります。

エアコン除湿は何度に設定すると良いのか?

(冷房の適正温度)

厚生省が公表している生活環境における推奨温度は次のとおりです。

①注意温度 25℃

②警戒温度 25℃~28℃

③厳重警戒温度 28~31℃

④危険温度 31℃以上

これらを参考として、熱中症予防としてのエアコン冷房の適正温度は

「28℃前後」

とされています。

ただし、実際に適正と個人個人が考える温度とは、異なることがあります。

(除湿の適正温度)

除湿機能付きのエアコンを使用している場合は、冷房の適性温度である28℃に合わせて、除湿の設定温度も28℃に合わせると良いでしょう。

ただし、人によって室温に対する感覚は異なるため、猛暑日などは我慢しないで、冷房をかけましょう。

①適正温度は「25℃~28℃」

・・・温度設定に調整し、快適な生活を送ることをおすすめします。

以上のように、厚生労働省が推奨する温度設定を参考にしながら、各個人の感覚に合わせて適切な冷房温度を設定することが重要です。

過度に低い温度設定は健康上好ましくなく、またエネルギー消費も増大させてしまいます。

夏の熱中症予防と快適な生活のために、適正な冷房温度の設定を心掛けましょう。

除湿の温度設定で、コスパを上げよう。

エアコンで電気代を節約するには、除湿(弱冷房除湿)機能を有効に使う必要があります。

コスパを上げるための使い方とは?)

①弱冷房除湿の場合

温度設定を高くすると、湿気をとる能力が少し下がりますが、電気代を節約するためには、弱冷房除湿機能を使用することをおすすめします。

・電気代を節約したい場合は、温度設定は高めにすると良いでしょう。

・湿度を下げる必要がある一方で温度も下げたい場合は、温度設定は中程度にしてください。

②冷房の場合

弱冷房除湿より除湿効果は低下しますが、冷房能力は最高になります。

電気代は弱冷房除湿の約2.7倍になりますので、できるだけ弱冷房除湿機能を使うことをおすすめします。

・単に温度を下げる必要がある場合のみ、冷房機能を使用してください。

・湿度より温度を下げる必要がある場合は、冷房機能を使用し温度設定は低めにしてください。

③再熱除湿タイプ

再熱除湿タイプのエアコンはコストが低く除湿を優先するので、室内の湿気を取るに適していますが、冷房する場合にはほとんど使用しません。

電気代は弱冷房除湿の約3.7倍、冷房の約1.4倍になります。

・湿度のみを下げて温度は下げない必要がある場合のみ、再熱除湿タイプのエアコンを使用してください。

温度設定は変更する必要はありません。

まとめ

エアコンの除湿の温度設定は28℃前後が適正としていますが、使用者の温度感覚や体調などには個人差があるので、あくまでも参考にしてください。

室内の温度が高いと体調をくずしやすくなるため、除湿の温度設定を適切にすることはとても重要です。