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葬式の時に神棚を閉じるのはどうして?神棚の半紙はいつまでつける?

最終更新

神棚を置いている家では、身内の人が亡くなった時に「神棚封じ」を行います。

神棚封じというと、神様を封じるとか何かいけないことをするイメージのような気がしますよが、どのようなことをするのか気になりますよね。

神道の中では常識的なことですが、身内が亡くなった時にしか行わないので、頻繁にあることではありません。

その神棚を閉じる理由と、神棚を封じるために使用する半紙は、いつまで付けたらよいのかなどについてわかりやすくお答えします。

葬式の時に神棚を封じるのはなぜですか?

神道では人の死は穢れ)

①穢れから神様を守る

・・・天照大神を始めとする多くの神々を祀る神道は、日本を代表する信仰の一つです。

人々は、神社で神様に祈りをささげ、神社から神様の加護を受けることができます。

日本には神道の他に仏陀を開祖とする「仏教」が信仰されていますが、仏教と違い神道は「死を穢れ(けがれ)」として考えます。

すなわち、人の死は穢れとして不浄なものなので、神様から遠ざけなければならないのです。

そのため、亡くなった身内と親しい関係であればあるほど穢れが大きく、家の神棚を封じることで、穢れから神様を守る必要があります。

ただし、この習慣は全ての神道宗教団体で共通しているわけではありません。

地域や家庭によっても異なる場合があります。

(封じる期間は?)

①故人が亡くなった日から忌明けの50日間。

・・・封じる期間は、葬式の時だけではありません。

故人が亡くなった日から忌明けの50日間は、家の神棚を封じる習慣があります。

でも、亡くなった方が身内ではなく、会社の同僚や知人のように他人の関係なら穢れは小さいので、家の神棚を閉じなくても構いません。

また、仏教の四十九日とは関係ありませんが、四十九日の次の日が50日目にあたります。

神棚封じの行い方は?封じるのは誰が行うの?

(神棚封じの順番は?)

神棚封じは主に次の順番で行います。意外と簡単にできると思います。

また、神棚封じの期間中は、一切拝礼は行ってはいけません。

毎日、神棚へ拝礼している人は注意してくださいね。

①報告

・・・お祀りしている神様に、誰が亡くなったかを報告してください。

②お供えを下げる

・・・お供えの榊、酒、米、水などは全て下げます。

③扉を閉じる

・・・神棚には、扉がついているものとついていないものがありますが、開閉する扉がある場合は、扉をきちっと閉めてください。

④白い紙を張る

・・・白い半紙、または白い紙を神棚の正面に貼ります。

この時、針やピンなどの先の尖った物で貼らないで、セロハンテープなどで貼ってください。

正面に貼れない場合は、天井から紙を吊るすような形で、神棚を隠すようにします。これで完成です。

(神棚封じをする人は?)

①神棚封じを行うのは、第三者

・・・基本的に家族以外の第三者に頼みます。

三者とは次の方を言います。

・他人

・葬儀社の人

・お手伝いの人など。

家族は故人と親しいので穢れが大きく、神聖な神棚に触れてはいけないということです。

しかし近年では気にしないで、家族がいち早く半紙を貼って、神棚封じをすることもあります。

ただし、地方によっては、家族による神棚封じが禁じられていることもあり、事前に身内か親族などに確認したほうが良いです。

神棚封じをしているとき、仏壇はどうしたらいいの?

神棚封じについては理解しているものの、仏壇の取り扱いについて疑問を持つ方も多いでしょう。

(仏壇はどうする?)

①仏壇は関係ありません

・・・仏壇は、仏像、仏具を飾りようにして、仏様をお祀りするものですが、仏教では死を穢れとして考えないので、そのままの状態にしていつもの通りお参りしても、全く支障はありません。

神道と違い、仏教では忌中から喪中の期間に生きている人がお参りすることは、全て善の功徳になり、追善供養として故人の善行としても徳を積むことになるのです。

どんどん積極的にお参りすることで、故人の徳を積んで極楽浄土へ行けるようにしましょう。

神棚封じの半紙はいつまで付けておくの?

(白い紙はいつまで・・・?)

①忌明けまでの50日間が基本

・・・神棚の半紙を貼っておく期間ですが、仏教における49日とは違うので注意してください。

ただし、地方によっては封じる期間が50日以外の場合もあるので、地方の風習に合わせて半紙を付けるようにしましょう。

神棚封じは、神道を信仰しているだけでなく、仏教を信仰している家でも、神棚を置いてあれば行うのが基本なのを覚ておいてくださいね。

まとめ

神棚封じは、同居する身内が亡くなった場合に、家庭に神棚があれば行うことが基本です。

仏壇についても、普段通りにお参りができる点に注意しながら、善行を積むためにお参りすることをおすすめします。