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病院から退院した場合、必ずお礼状を出さないといけないという決まりはありません。
また、お礼状を出さないからといって、病院や医師、看護士がマナー違反だと怒ることもありません。
一般的に退院するときに医師や看護士に対して、感謝の言葉を伝えるだけで良いのです。
でも、入院中お世話になったということで、どうしてもお礼状を出したいという人はいます。
そこで、お礼状を出そうと考えている方に、無事退院した場合、残念ながら死亡退院の場合のお礼状の書き方、宛名の書き方をご紹介します。
【目次】
無事退院してお礼状を書く場合の例文は?
金銭や品物はNGが多い
退院後にお礼状を出すのは個人の自由ですが、一緒に金銭や品物を贈るのは、やめた方が良いでしょう。
基本的に病院では金銭を受け取りません。
また、公立病院や大学付属病院や大規模な病院では、品物も受け取らないのがほとんどです。
小規模な病院でも、一方的に品物を贈ると取り扱いに困り、かえって迷惑になります。
どうしても品物を贈りたい場合は、受け取ってもらえるか確認することが必要です。
(例文)
①拝啓・・・頭文です。
②初春の候 〇〇科の皆様におかれましては、その後お変わりはございませんでしょうか。・・・時候の挨拶。続いて相手の健康についても気にかけているという言葉です。
③〇ヵ月の間、先生を始め看護士の皆様方に、とても親身な診察治療をしていただき、大変ありがとうございました。・・・お礼の気持ちを伝えます。
④お陰様で、現在は体調も良く、元気な日々を送っているのでご安心ください。・・・現状報告で、元気な状態を伝えます。
⑤今後とも〇〇先生、看護士の皆様のご健康、ご活躍を心から祈っております。・・・相手を気遣う文。
⑥誠にありがとうございました。・・・感謝の言葉の繰り返し。
⑦敬具・・・結文です。
死亡退院した場合にお礼状を書く場合の例文は?
お礼状は遺族が出す
本人が死亡退院した場合は、本人(故人)に代わり遺族がお礼状を出すことになります。
医師の中には、患者が亡くなった後の遺族の方を心配することもあるので、お礼状を読み安心することもあります。
(例文)
①拝啓・・・頭文。
②新緑の候 ますますご清栄のこととお喜びもうしあげます。・・・時候の挨拶。
③〇〇入院中は誠にお世話になりました。・・・お礼の言葉。
④〇〇の葬儀も何とか無事終わりまして、ようやく落ち着くことができました。・・・葬儀などが終わった報告です。
⑤生前〇〇先生を始め、看護士さんや病院のスタッフの皆様から、手厚い看護を受けることができ〇〇も感謝していると思います。・・・入院中の看護のお礼を述べます。
⑥これからは、残された遺族が協力して〇〇の分まで元気に生きようと話しています。・・・遺族の今後の心構え。
⑦今後とも〇〇先生、看護士の皆様のご健康、ご活躍を心から祈っております。・・・相手を気遣い健康を祈る文。
⑥誠にありがとうございました。・・・感謝の言葉の繰り返し。
⑦敬具・・・結文です。
お礼状の宛名はどのように書くの?
お礼状の宛名のマナーは?
お礼状の宛名は、主治医に送る場合は基本的に次のように書きます。
・〇〇病院〇〇科 山川 正先生
・〇〇病院〇〇科 東山 博一様
書き方としては、フルネームで書くというのが基本です。
送り主も一般の手紙と同じように、住所氏名をしっかり書いてください。