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台風で飛行機が欠航する基準は?風速の目安や揺れの影響は?

夏から秋にかけて旅行や出張などで飛行機を利用する場合に、一番心配なのは台風や悪天候で飛行機が欠航しないだろうかということですよね。

台風が発生している時などは、航空会社の運行状態を確認する必要がありますが、悪天候が予想されていても運行するのか欠航するのか、はっきり決まらない場合もあります。

そのような台風などの悪天候で飛行機が欠航するときの基準はどうなっているのでしょうか。

今回は、飛行機が欠航と決めるための基準や風速の目安はあるのか、飛行機の揺れの影響はあるのかについて解説します。

台風で飛行機が欠航する基準はあるの?

(統一された明確な基準はない)

結論を先に言うと「風速、雨量などが○○以上になると欠航する」という数値ではっきりした基準はありません。

各航空会社がそれぞれのマニュアルに基づき、出発地と到着地においての天候や滑走路の風速、風向き、雨や地面の状況などを考慮して「欠航か運行または遅延」などを臨機応変に判断します。

(台風でも欠航にならない場合もある)

台風がくると強風が吹き荒れ、雨も降ったりするので、飛行機は全て欠航するようなイメージがありますが、実際には運行することも多いです。

飛行機が運行するときに影響が大きいのは、離着陸するときの風速や風向きだと言われています。

(離着陸時の天候が影響する)

離陸時において台風などの悪天候の影響が少なければ、離陸後に水平飛行など飛行機が飛ぶ高度は7,500m~10,000mのかなり高い位置(雲の上:悪天候の上)を飛ぶので、悪天候の影響はさらに小さくなり運行に問題はありません。

あとは到着地点の着陸時の天候の影響がどのくらいあるかによります。

そのため、着陸時にも台風などの悪天候の影響が少なければ、問題なく運行することができます。

(台風はかわすか突っ込むか)

大型台風などが発達すると高さが10,000~15,000mに達することがあります。

飛行しているときにそのような台風と出会ったら、一般的には台風を避けて迂回して目的地へ向かいます。

また台風の風の強さは砂時計をイメージしてもらえばよいですが、上端部と下端部が強く中央部分は比較的風が弱いため、15,000mに近い台風の場合は安全を確認した上で、中央部分を突っ切ることもあります。あくまでも安全性が確認される場合ですね。

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悪天候で 欠航になる判断の目安は?

(欠航率)

新型コロナの影響が少なかったときの2019年(令和元年)7~9月における国土交通省発表の欠航率(天候による)は次のとおりです。

欠航率が多い航空会社から

日本トランスオーシャン航空 4.07%

②ソラシドエア 2.44%

ジェットスター・ジャパン 2.03%

④ピーチ 1.61%

スカイマーク 1.50%

ですが、他を含めた12社の7月~9月の悪天候による欠航率は、0.45%~4.07%です。

航空会社によって違いはありますが、比較的少ないように思います。

ただし、地域でみると台風の影響が少ない北海道では運行していても、九州や関西では欠航が多いということもあります。

(欠航の判断の違いなぜ?)

悪天候で欠航する判断は、各航空会社によりことなりますが、なぜ違うのかには次の理由があります。

①機種や機数、機材の違い

・・・航空機の大きさによる安全性の違いがあり、小さい航空機の方に欠航率が多いです。

また機数や機材にも安全性に差があります。

パイロットの技術力、経験の違い

・・・ベテランパイロットの方が、悪天候での経験があり飛ぶことが多い。

③離着陸の空港の違い

・・・離着陸する空港が地方の場合、欠航率が高くなることがあります。

(欠航する・しないがある?)

①各航空会社の判断による

様々な条件の違いにより欠航する判断は各航空会社により異なるので、同じ悪天候でも運行する会社と欠航する会社があります。

そのため、悪天候の場合は常に使用する航空会社の運行に対する情報を確認しなければなりません。

出発時間間際でも欠航、または運行の判断が下されることもあるので、必ず確認することをおすすめします。

(欠航の目安は?)

①離着陸の空港の天候状態

・・・空港付近の台風の状態がどうなっているかを検討し、空港周辺が悪天候で乱気流、竜巻、雷などの影響を回避できるかによります。

回避するのが難しければ、欠航の可能性が大きい。

②空港の路面状態

・・・空港の路面が離着陸に問題ないか、強風・突風などにより滑走路の中心から外れることがないように、安定した走行ができ離着陸ができるか。

安全性が確認されなければ、欠航の可能性が大きい。

③風速と風向き

・・・目安としては、追い風風速約8m/sを超えた場合離着陸禁止。

横風約16m/sであれば制限を受けます。

横風約20m/s未満でも、滑走路が濡れていり、自動着陸をする場合など欠航になることも多いようです。

向かい風については、一定の風速、風向であれば、数値による制限はありません。

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飛行機の欠航に揺れは影響するの?

(飛行機が揺れる原因は?)

飛行機が揺れると、このまま飛行機が落ちるのではないかと心配になる方もいると思います。

原因には主に次のものがあります。

(原因)

①乱気流による

・・・積乱雲(入道雲)の中の乱気流や、山脈近くで気流が山を越えるときに起きる乱気流があります。

ただし、乱気流は大気に渦上になっていますが、いつどこで起きるのかの予測はできないのがほとんどです。

②雲の中を飛ぶことによる

・・・雲の中を飛ぶときは、雲の形は色々なので揺れが激しいときや、それほどでもない場合もあります。

機長が挨拶するとき、揺れる可能性がありますと言ったら、ほとんど揺れますよね。

(揺れても安全?)

①揺れは小さい

・・・飛行機に乗っているときは、機体がすごく揺れている感覚がしますが、実際には機体に影響するような揺れではありません。

良く回りを見てください。

凸凹道を車で走るよりも、かなり揺れが少ないことに気が付くと思います。

(揺れることが原因で欠航はしない)

飛行機が運行するときに機体が揺れることは、欠航の原因とはなりません。

何故かというと、飛行機は空気の抵抗で飛んでいるので、乱気流などで揺れるのは当たり前なのです。

飛行機の構造は揺れるのを前提に作られているので、安心して搭乗してください。

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まとめ

飛行機の欠航は、台風の影響が離着陸する空港の状態にどう影響するのかが重要です。

天候状態によって、欠航するのがぎりぎりのときもあるので、台風などが発生している場合は、常に利用する航空会社の運行状況を確認することをおすすめします。