空き家は放置しておくと、様々な問題を引き起こす可能性があります。
また、その空き家が実家などの場合、景観も悪く、不法投棄や放火など犯罪の温床になることもあり、管理責任を問われてしまいます。
そのため、空き家を所有している場合は、速やかに整理・処分することが重要です。
今回は、空き家整理の流れと注意点、布団や家具の処分方法、費用や業者選びのポイント、空き家整理の補助金制度について解説します。
空き家放置は危険!管理責任を問われます
(空き家放置によって起きる問題)
空き家を放置することで、以下の問題や所有者にも財産の損失や、住民からの苦情など、様々なリスクが伴います。
①不法投棄や放火などの犯罪の温床になる。
・・・管理者がいないと、勝手にゴミの投棄や、いたずら書き、不法侵入、家屋の破壊行為などが起こる可能性があります。
②周辺の治安を悪化させる。
・・・不特定の人間が出入りする可能性もあり、放火や犯罪の可能性も無いとは言えません。
③周辺の不動産価格を下げる。
・・・景観や環境上、悪化させることで、周辺の不動産価格を下げる理由になります。
④自然災害の被害を拡大させる
・・・空き家自体の家屋損壊や、周辺の管理施設が崩れるなどの他、雨、風などによる自然災害の被害を拡大させることも考えられます。
⑤固定資産税がかかる。
・・・空き家でも固定資産税はかかります。
空き家対策特別措置法が平成27年に制定されたので、特定空き家に認定されたら建物の適正管理が勧告されます。
従わなかった場合は、固定資産税も最大6倍になってしまいます。
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空き家整理の流れと注意点!布団や家具の処分方法は?
空き家整理の流れと注意点について説明します。
空き家の整理は効率的に進めることで、費用を抑えることができます。
また、布団や家具の処分方法も適切に行うことが大切です。
(空き家整理の流れ)
①空き家整理の計画を立てる。
・・・空き家整理の目標を明確にし、作業の計画を立てます。
整理の範囲やスケジュールを決めて、実行に移しましょう。
②不要な物の仕分け
・・・家具や物品を必要なものと、不要なものに分けます。
不要な物は処分するか、リサイクルショップに売却を検討します。
③貴重品の確保
・・・貴重品や大切な思い出の品はきちんと確保しておきます。
整理作業中に紛失しないように注意しましょう。
④依頼する業者の選定
・・・必要に応じて、空き家の片付けを専門に行う業者に依頼します。
複数の業者の見積もりを比較し、信頼性や費用を考慮して決定します。
⑤清掃と片付け
・・・空き家内部や周囲の清掃と片付けを行います。
汚れやゴミの処理を丁寧に行うと、見違えるほどきれいになります。
⑥家具や家電の処分
・・・不要な家具や家電製品は適切な方法で処分します。
リサイクルや粗大ごみの手配をして、環境に配慮した処分を心掛けましょう。
⑦管理計画の立案
・・・整理が終わった後も、空き家の管理計画を立てます。
定期的な点検や必要なメンテナンスを行い、空き家を保全します。
または、空き家自体を売却するか、解体の検討をします。
(注意点)
①布団や家具の処分は、適切な方法を選ぶ。
・・・リサイクルや寄付ができるものは、環境にやさしい方法を優先しましょう。
古くて使用する予定の無い布団や家具は、粗大ごみとして処分します。
処分方法は、各自治体の指示に従うようにしてください。
遺品として思い入れがある布団は、お焚き上げを依頼する方法もあります。
②整理作業中は安全を最優先。
・・・重い物の持ち上げや高所作業などは、プロの業者に依頼するか、適切な道具を使用して行いましょう。
③貴重品の確認。
・・・実家には貴重品が残っている可能性があるため、注意深く作業を進める必要があります。
貴重品は、一か所にまとめて確認することをおすすめします。
④補助金制度の活用。
・・・地域や自治体によって異なる場合がありますが、経済的な支援を受けることができるかもしれません。
⑤空き家の整理は複数人で行う。
・・・空き家整理は、一人で行うのが難しい場合があります。
友人や家族と協力したり、プロの業者に依頼したりすることを検討してください。
空き家整理は大変な作業かもしれませんが、しっかりと計画を立てて進めれば、効率的に解決できることがあります。
空き家整理の費用はいくら?相場と業者選びのポイントは?
空き家整理の費用は、作業内容や地域、業者によって異なります。
一般的な相場と業者選びのポイントについて説明します。
(空き家整理の費用の相場)
空き家整理の費用相場は、おおよそ以下のようになります。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は作業範囲や条件によって変動します。
①空き家の大きさや部屋数によって、おおよその費用が決まります。
・1R・・・30,000円~80,000円
・1DK・・・50,000~100,000円
・2DK・・・1000.000円~250,000円
・3DK・・・150,000円~400,000円
・4LDK・・・220,000円~要見積り
②ゴミや不要品の処分費用も含まれることがあります。
・・・ゴミや不要品の量などによって、前項の相場のように費用に幅があります。
③軽作業だけ。
・・・ゴミの量が少なく、作業も簡単であれば、数万円からの料金設定が一般的です。
④家具や家電の処分や清掃などを含める場合。
・・・数十万円以上かかることもあるので、業者と十分打ち合わせをする必要があります。
(業者選びのポイント)
①見積もりを比較
・・・複数の業者に見積もりを依頼し、料金や作業内容を比較します。
安すぎる見積もりには注意が必要で、含まれる作業内容や料金の詳細をよく確認しましょう。
②実績と評判を確認
・・・業者の実績や口コミを調べることで、信頼性を判断できます。
信頼できる業者を選ぶことで、作業のクオリティや安全面が保証されます。
③保険や許可証の有無
・・・空き家整理は、作業の中にリスクが伴うことがあります。
業者が保険に加入しているか、必要な許可証を持っているかを確認しましょう。
買取を行う業者であれば、古物商許可証を公表しているはずです。
④サービス内容の詳細
・・・含まれる作業内容や料金について詳細を確認します。
特定の作業が追加料金となることもあるため、全ての項目を理解しておくことが重要です。
⑤契約条件
・・・契約内容やキャンセルポリシーを理解しておくことが大切です。
不明点は業者に直接質問し、納得いくまで説明を受けるようにしましょう。
⑥地域密着の業者
・・・地域密着の業者は、地域の事情に詳しく、対応が迅速なことが多いです。
信頼性やサービス品質に優れている場合があります。
以上のポイントを踏まえて、信頼性と費用のバランスを考えながら業者を選ぶことが重要です。
安全面や作業のクオリティを重視し、後悔のない選択をしましょう。
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空き家整理の補助金制度とは?
(自治体によっては、補助金制度がある)
各自治体によっては、空き家の除去費用などに対して補助金を助成する制度があります。
例えば札幌市では、空き家などの除去に上限50万円の補助、除去後の土地を5年間、地域の自治組織などに無償で貸与した場合上限150万円の補助を受けられます。
ただし、申請期間や申請の条件があるので、申請先へ確認が必要です。
(地元自治体で確認しましょう)
各自治体によって、補助制度の内容や申請条件が異なることと、全部の自治体が行っているわけではないので、詳細については空き家の所在地の自治体や関連機関で確認することをおすすめします。
まとめ
空き家整理には、費用と時間がかかります。
しかし、放置しておくと、さらに費用がかかり、周囲に迷惑をかける可能性があります。
そのため、空き家整理をどのように行うか検討して、早めに行うことが大切です。