インターネットで、「クレジットカード現金化」と検索してみてください。
すると検索ページのトップに
・「クレカ現金化優良店ランキング」
・「審査なしで超高速現金化」
・「最大換金率98%」
・「おすすめ優良店」
など現金化を勧める広告が、ズラリと出てきます。
緊急に現金が必要なときには、とても便利ではないだろうかと思ったりします。
でもそのまま眺めていると、今度は
・「クレカの現金化に注意!」
・「現金化は厳禁」
・「利用してはだめ」
・「不正行為」
など、正反対の記事もたくさん見かけました。
これらの記事を見ると、どちらを信用すればいいのと、疑問を持ちますよね。
もし、クレカ現金化が不正使用であれば、信用を失うことになる可能性が大きいです。
今回は、クレカ現金化の意味と不正行為なのかどうか、信用を失うことになるのか、注意しなければならないことを解説します。
クレカ現金化とは、どういう意味なの?
(クレカの二つの機能とは?)
クレカは、主に二つの機能を持っています。
①ショッピング
・・・買物、通販商品、サービスを購入するのに利用しますが、現金支払いではなく後払いになります。
一般的にキャッシングより限度額は高いです。
②キャッシング
・・・一般のローンと同じで現金を借りますが、限度額はショッピングより低いです。
(クレカ現金化とは?)
クレジットカード現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を利用して現金を得る行為のことを言います。
本来、ショッピング枠は商品やサービスを購入するためのものです。
しかし、換金性の高い商品を購入し、それを売却することで、一時的に現金を得ることができます。
その現金化の方法は次の項目で説明します。
クレカで現金化するには?換金率は高いの?
(現金化する方法は?)
現金化するには、主に次の方法があります。(金額は例です)
①買取り
・・・消費者にある商品を購入させて、商品を換金業者が購入金額より低い金額で買い取ります。
消費者は、現金が手に入り、換金業者は買取りの差額が儲けとなります。
①換金業者の指定商品を消費者が80万円で購入。
②消費者から商品を換金業者が70万円で買取り。
③消費者には現金70万円が渡り、換金業者は差額の10万円が利益です。
消費者は、本来のキャッシング以上の金額が手に入ることもあります。
②キャッシュバック
・・・換金業者から指定商品を購入、購入特典などでキャッシュバックしてもらう方法です。
①換金業者から消費者が80万円の電気器具を購入。
②購入特典として、換金業者から70万円のキャッシュバック。
③消費者は70万円が手に入り、換金業者は差額の10万円が利益です。
買取りもキャッシュバックも70万円の現金が手に入り、買取り率もリサイクルショップよりも、高いのでよかったと思ったりしませんか?
(利益はない!)
でも、よく考えてください。
結果的に、クレジット会社に支払うのは、それぞれ80万円なのです。
70万円貰っても、10万円は損をしています。
1~2か月後には、クレジット会社に80万円を支払泣ければなりません。
ローンとして考えたら、1~2か月で利子が10万円とは、とんでもなく高額です。
結果的に、借金が増えただけではありませんか。
クレカ現金化は違法?不正利用になるの?
(現金化は違法?)
クレカ現金化が、だんだん怪しいと思ってきませんか?
しかし、現金化をする自体は、はっきり違法というわけではないのです。
実際に商品を購入したけど、使わなくなったので「メルカリ」で安く売り、現金化するということはよくあることで、多くの人が行っていますよね。
このような売却は、不正ではありません。
(怪しい業者がいる!)
①換金業者に注意!
・・・ところが、換金業者のほうに違法行為をしている怪しい業者がいるのです。
2011年以来、多くの業者が貸金業法及び出資法違反違法で検挙されています。
検挙された違反行為は、貸金業法の登録がないとか、許可を受けていないということです。
②貸金業の許可を得ていない業者がいる
・・・現在もほとんどの業者は、貸金業の許可を得ず業務を行っています。
また、業者の中には公安委員会の許可を謳っている業者もいますが、「古物商許可(中古品の販売)」がほとんどであり、クレカ現金化の許可を受けてはいません。
ほかにも、金利(差額)が出資法で定める上限をオーバーしているものも違法になります。
③換金業者の不正に注意
このように、違法まがいの不正行為を行っている業者は、現在も数多くいます。
広告では、派手なデザインや大きなバーナーで、良いことだらけの情報を公開していますが、利用規約も長文で読みにくく、ちゃんと法律に触れないような文言を載せているので、警察も積極的に検挙できないのが実態です。
クレジットカード現金化で不正行為をすると、信用を失う?
(現金化はリスクが大きい!)
①借金が増える
・・・現金化自体は先に説明したとおり、法律で禁止されていません。
でも、過度な利用や金額により金利が増大し、借金が増大して支払いができないなど、詐欺罪や横領罪に該当する恐れが十分にあります。
②規約違反
・・・また、クレジット会社もショッピングを使用しての現金化は、規約で禁止しています。
現金化が判明した場合、規約違反としてクレジット会社からの信用をなくし、商品購入の残金の一括請求やカードの利用停止、強制的な会員の退会などの可能性が大きくなります。
クレカ現金化の問題については、次のサイトを参考にしてくださいね。
・国民生活センター:
まとめ
クレカの現金化はリスクが大きく、世の中、簡単に儲かる話はありません。
結果的には、利益は全て換金業者へいく仕組みになっているということを理解してください。